ノココ








「解約すれば、また新規の特典を受け取れる」。そう聞いて調べ始めた方が多いはずです。
結論から言えば、解約新規は規約で禁止された手続きではありません。ただし、狙っている特典を受け取れるかどうかは、まったく別の話です。
ドコモ光の解約新規は禁止ではない|結論は4つのパターンで真逆になる


ドコモ光の解約新規は、規約で禁じられた行為ではありません。損得が分かれるのは、あなたが動く方向のほうです。
解約新規とは|転用・事業者変更・プロバイダ変更との違い


解約新規とは、今の契約をいったん解約し、あらためて新規契約として申し込み直す方法です。
名前の似た手続きが3つあり、混同されやすいところです。先に並べて整理しておきましょう。
| 手続き | 何が起きるか | 工事 |
|---|---|---|
| 解約新規 | 契約が切れて、契約し直す | 必要になることがある |
| 転用 | フレッツ光からドコモ光へ移る | 不要 |
| 事業者変更 | 光コラボ同士で移る | 不要 |
| プロバイダ変更 | 接続業者だけ替える | 不要 |
契約をいったん完全に切るのは、4つのうち解約新規だけです。
この「切れる」という点が、費用にも特典にも効いてきます。
あなたはどのパターンか
同じ解約新規でも、動く方向によって結論は変わります。まず自分がどれに当てはまるかを確かめてください。
| あなたの動き | 結論 | |
|---|---|---|
| A | ドコモ光 → ドコモ光 | 特典が取れないことが多い |
| B | 他社の光コラボ → ドコモ光 | 解約新規そのものが不要 |
| C | ドコモ光 → auひかり・NURO光 | 工事を省ける制度がある |
| D | 今は未契約 → ドコモ光 | 普通の新規申込でよい |






ドコモ光からドコモ光へ戻る場合は特典が取りにくい


Aパターンでは、狙っているキャッシュバック特典そのものが対象外になりがちです。理由は3つあります。
前回と同じ窓口で特典を受け取っているなら対象外
プロバイダ各社のキャッシュバック特典には、共通して置かれている一文があります。過去に同じ特典を受け取った人は対象外、というものです。
GMOとくとくBBの場合、適用条件に「過去に本キャンペーンの適用を受けた方は対象外」と明記されています(公式サイトで確認・2026年7月時点)。
同じ窓口での二度目の受け取りは、規約ではっきり閉じられています。
前回そこで契約してキャッシュバックを受け取っているなら、解約して申し込み直しても二度目はありません。






受け取ったかどうかがあいまいな方は、こちらで手順をたどると思い出せます。


家族名義への変更でも判定は避けられない
「配偶者や親の名義にすれば新規として通る」という情報を見かけます。これは回避策として機能しません。
判定に使われるのが、名義だけではないからです。
ドコモの乗り換え特典では、提出する証明書の氏名を「申込み者本人または家族(同一の苗字)」と定めています。同一の苗字が、同じ世帯として扱われているわけです。
苗字と住所が同じなら、名義を替えても同じ世帯として見られます。
配偶者や親といった、いちばん頼みやすい相手ほど苗字が同じです。思いつきやすい方法が、そのまま引っかかりやすい方法になっています。
「6ヶ月空ければ通る」を実行するとどうなるか
もう一つ広まっているのが、解約から半年以上空ければ新規として扱われる、という説明です。
仮にそのとおりだとしても、半年間ネットのない暮らしと引き換えになります。
オプションを付けない場合に受け取れる特典は、10,500円ほど。半年分のモバイル通信費を引くと、手元にはほとんど残りません。
空けた半年の通信費で、特典はほぼ相殺されます。






ここまでで、乗り換えたほうが早いと感じた方もいるはずです。
他社の光コラボなら工事なしで移れて、キャッシュバック特典も正規に受け取れます。代表格がビッグローブ光です。
解約新規にかかる費用|2026年6月に工事費が上がった


解約新規では、出るときと入るときの両方でお金がかかります。合計が数万円になることも珍しくありません。
出るときにかかる費用
ドコモ光を解約する側でかかるのは、解約金と工事費の残債です。
このうち解約金は、契約した時期で大きく変わります。2022年6月30日以前に申し込んだ方は、今の3倍近い金額です。
| 申込み時期 | 戸建タイプ | マンションタイプ |
|---|---|---|
| 2022年7月1日以降 | 5,500円 | 4,180円 |
| 2022年6月30日以前 | 14,300円 | 8,800円 |
ドコモ公式サイトで確認した金額です(2026年7月時点・税込)。10ギガは申込み時期を問わず5,500円になります。
契約満了月とその翌月・翌々月の3ヶ月間なら、解約金はかかりません。
長く使っている方ほど旧プランのまま残っています。ここを見落とすと、計算が1万円近くずれます。
自分の解約金額と更新月は、My docomoからその場で調べられます。


入るときにかかる費用|事務手数料4,950円は特典でも消えない
契約し直す側にも費用が発生します。まず契約事務手数料の4,950円です。
これはどの特典を使っても免除されません。GMOとくとくBBの案内にも、新規契約の契約事務手数料は別途必要と書かれています。
もう一つが工事費。2026年6月1日の改定で、金額が引き上げられました。
| 工事の種類 | 工事料 |
|---|---|
| 派遣工事(屋内配線工事あり) | 28,600円 |
| 派遣工事(屋内配線工事なし) | 18,260円 |
| 無派遣工事 | 3,300円 |
設備が残っていれば無派遣工事で済みますが、撤去してしまうと派遣工事に戻ります。


工事費の実質0円は7ヶ月後から24ヶ月かけて戻る
解約新規を考えるうえで、いちばん見落とされているのがここです。工事費が0円になる特典は、請求そのものが消える仕組みではありません。
工事料に相当するdポイントが、あとから分割で戻ってくる形です。
進呈が始まるのは利用開始月の7ヶ月後。そこから24ヶ月かけて少しずつ進呈されます。
つまり満額を受け取り終わるのは、開通から31ヶ月目。一方、2年定期契約の更新月は25〜27ヶ月目にやってきます。
| 時期 | 工事費dポイントの状態 |
|---|---|
| 開通〜6ヶ月目 | まだ1ポイントも戻らない |
| 7〜30ヶ月目 | 毎月少しずつ進呈 |
| 25〜27ヶ月目(更新月) | 解約すると残りは消える |
公式の注意事項にも、特典進呈期間中に解約した場合は解約月の1か月後の月以降は進呈されない、と明記されています。
更新月ごとに解約新規を繰り返すと、工事費は毎回取りこぼします。






得か損かを1行で判定する
ここまでの費用を並べると、判定はかんたんな引き算になります。
受け取れる特典額 −(解約金+工事費残債+4,950円)= 損得
この答えがマイナスなら、解約新規は見送ってください。
たとえば旧プランの戸建てで、工事費残債が5,000円残っているとします。支出は14,300円+5,000円+4,950円で、合計24,250円。
オプションを付けない場合の特典10,500円では、まったく届きません。しかもAパターンなら、その特典自体が対象外になりがちです。
ネットが使えない期間は最短でも2週間


解約日と開通日は、きれいに揃えられません。2週間から1ヶ月ほど空くのが一般的です。
工事日は自分では決められない
申し込んでから開通するまで、通常2週間〜1ヶ月かかります。引っ越しの多い時期には、さらに延びます。
工事日はNTT側の空き状況で決まるため、こちらの希望どおりには進みません。
解約を先に済ませると、開通までネットが止まったままになります。
新しい回線の工事日が確定してから、解約を申し込んでください。この順番なら空白を最小限にできます。
空白期間を埋める方法
それでも数日から数週間は空きます。ここは短期レンタルのモバイルWi-Fiで埋めるのが現実的です。
【開通までをしのげるレンタル】
- WiFiレンタルどっとこむ:1日単位で借りられる
- MONSTER MOBILE:月単位で容量を選べる
どちらも返却やキャンセルの期限が決まっています。申込みページで日付を確かめてから手配してください。






開通までのつなぎ方は、こちらでくわしく整理しています。


ドコモ光へ入る側は解約新規より有利な道がある


BとDのパターンは、キャッシュバック特典の正規の対象です。解約新規という遠回りをする必要がありません。
他社の光コラボを使っているなら事業者変更
ソフトバンク光・ビッグローブ光・楽天ひかりなどからドコモ光へ移る場合、いったん解約する必要はありません。
事業者変更という手続きが用意されています。今の回線設備をそのまま引き継ぐため、工事もネットが止まる期間もありません。
| 解約新規 | 事業者変更 | |
|---|---|---|
| 工事 | 必要になることがある | 不要 |
| ネットが止まる期間 | 2週間〜1ヶ月 | なし |
| キャッシュバック特典 | 対象外になりやすい | 正規に受け取れる |
解約新規で狙っていたものが、事業者変更ならそのまま手に入ります。
必要なのは、今の契約先から事業者変更承諾番号を受け取ることだけです。


今どこも契約していないなら普通の新規申込でよい
以前ドコモ光を使っていて、今は解約済みという方も少なくありません。この場合、解約はすでに終わっています。
解約新規として身構える必要はなく、普通の新規契約として申し込むだけです。
工事費の実質0円特典も、新規申込が対象になります。






それでも対象外になるケース
正直にお伝えしておくと、BとDでも特典を受け取れない場合があります。
【特典を受け取れないケース】
- 前回も同じ窓口で申し込み、キャッシュバックを受け取っている
- 解約から日が浅く、同じ住所・同じ苗字での契約になる
- ドコモ光を使ったまま、プロバイダだけを変更する
3つ目は、既存のドコモ光ユーザーが見落としやすいところです。接続業者だけを乗り換えても、新規契約の特典は付きません。


GMOとくとくBBはドコモ光の正規窓口のひとつで、適用条件が申込みページにすべて書かれています。受け取りは、開通月を含む4ヶ月目に届くメールで口座を登録する形です。
ドコモ光から独自回線へ出るなら二重工事を省ける制度がある


auひかりやNURO光へは、事業者変更が使えません。かわりに光回線再利用という別の手続きがあります。
事業者変更は使えないが、光回線再利用という手続きがある
事業者変更は、NTTの設備を借りている光コラボ同士でしか使えない仕組みです。自前の設備を持つauひかり・NURO光は対象になりません。
そのため以前は、ドコモ光の撤去工事と新しい回線の引き込み工事を、それぞれ行う必要がありました。
そこで用意されたのが光回線再利用です。ドコモは公式サイトで、この手続きが可能な事業者としてauひかりとNURO光を挙げています。
ドコモで光回線再利用承諾番号を取り、それから乗り換え先へ申し込みます。
ただし対象は戸建てに限られます。建物や設備の状況によっては、通常どおりの工事になることもあります。






その一方で、乗り換え先から見れば新規契約です。各社の新規特典は正規に受け取れます。
違約金は乗り換え先が負担してくれることがある
解約金が気になって更新月を待っている方もいるはずです。独自回線の各社は、他社の解約費用を負担するキャンペーンを用意しています。
負担してもらえる金額には上限があり、証明書の提出も必要です。申込み前に条件を確かめておくと、あとで慌てずに済みます。
2社は得意分野が違います。
auひかりは戸建ての速度が安定しやすく、auやUQ mobileのセット割が使えます。NURO光のほうは、独自の高速プランが持ち味です。
ほかの乗り換え先もまとめて比べたい方は、こちらで主要6回線を整理しています。


まとめ|解約新規は方向によって結論が変わる


ドコモ光の解約新規は、禁止された手続きではありません。ただ、目的を果たせる場面はかなり限られます。
【解約新規を決める前に】
- ドコモ光からドコモ光は、特典が対象外になりやすい
- 家族名義に替えても、住所と苗字で判定される
- 工事費の実質0円は、戻り切るまで31ヶ月かかる
- 他社の光コラボからなら、事業者変更で工事も空白期間もない














