ノココ


「モデム(ONU)が古いから遅い」。そう考えて交換を検討する方は多いです。
ですが、本当に速くしたいなら、手を入れる場所はONUではありません。
この記事では、ONU交換の無料・有料の条件と手順を整理したうえで、遅さの本当の原因と直し方まで踏み込みます。
ONU・ホームゲートウェイ・ルーターの違いは、こちらで整理しています。


いきなり結論:ランプが全部緑なら、交換しても速くなりません


最初に、あなたの症状を2つに分けます。
「まったく繋がらない・頻繁に切れる」なら、ONUの故障を疑う場面です。一方、「繋がるけれど遅い」なら、原因はONUではないことがほとんどです。
繋がらない・切れる=故障の確認へ。遅いだけ=原因はONU以外です。
どちらに当てはまるかで、やるべきことが変わります。まずはここを分けるところから始めましょう。
そもそもONUは速度を決めていない(「門」と「車」)





ONUは、光信号をデジタル信号に変える「門」です。データを処理して各機器に振り分けているのは、その先のルーター(車のエンジン)にあたります。
- ONU(門):光信号を変換するだけ。速度にはほぼ関係しない
- ルーター(車):データを処理して振り分ける。速度を左右する
門(ONU)を新しくしても、車(ルーター)が古ければ速度は変わりません。
さらに大事な事実があります。ONUは、ドコモ光が月額料金の中で貸し出すレンタル機器です。
そのため「速い新型に買い替える」という選択肢は、そもそも用意されていません。中古のONUを自分で買っても、登録された機器しか認証されないため繋がりません。






ルーターとあわせて効くのが、プロバイダの見直しです。工事不要のGMOとくとくBBのような窓口なら、ドコモ光のまま、乗り換えずに整えられます。


ランプと再起動で「故障かどうか」を自分で確かめる



まずは再起動する
機器は再起動するだけで不調が直ることがあります。手順は2ステップだけです。
- 電源プラグをコンセントから抜く
- 10秒以上おいて、もう一度差し込む
「NEC」「バッファロー」と書かれた機器はルーターです。抜くのはNTTロゴのONUです。
ランプの色を見る


ONUのランプは、認証・UNI・光回線・電源の4つ。正常なら4つとも緑に点灯します。
4つ全部が緑なら、ONUは正常。速度低下の原因はONU以外です。
どれかが消灯、またはオレンジなら故障の可能性があります。光回線ランプだけ消えているときは、まずLANケーブルを挿し直してみてください。
交換費用は「なぜ換えるか」で決まる
ONUはレンタル機器なので、交換費用は理由によって変わります。
| 交換の理由 | 費用 |
|---|---|
| 自然故障・経年劣化 | 無料 |
| 落下・水濡れなど過失による故障 | 有料(訪問料6,600円+機器代などで1万円前後〜) |
「故障はしていないけれど、速くしたいから最新のONUに」。この理由での交換は、基本的にできません。
ONUは指定機器の貸し出しとして管理されていて、故障か品目変更(1ギガから10ギガへの変更など)以外の交換は、原則として受け付けられないためです。
故障が確定したら、交換の手順はシンプル
- インフォメーションセンターに連絡し、ランプの状態を伝える
- 配送または訪問で新しいONUに交換
配送なら自分でつなぎ、古い機器を返送します。訪問なら立ち会いのみでお任せできます。なお、機種の指定は基本的にできません。
遅い本当の原因は3つ|ルーター・プロバイダ・LANケーブル
ランプが正常なら、遅さの原因は次の3つのどれかに絞れます。
①ルーターが古い
5年以上前のルーターは、最新の通信規格に追いつけず、速度を頭打ちにします。
5年以上使ったルーターは、買い替えるだけで体感が変わることがあります。
②プロバイダがIPv4のまま


接続方式がIPv4(PPPoE)のままだと、夜間や休日に回線が混雑して遅くなります。
- IPv4:混み合う旧道。夜や休日に大渋滞
- IPv6(v6プラス):混雑を避ける高速道路
これはONUを換えても直りません。v6プラス対応のプロバイダに変えるのが、最も効きます。
工事不要でv6プラスにできるGMOとくとくBBなら、ドコモ光のまま切り替えられます。対応プロバイダなら、高性能ルーターを無料で借りられることもあります。




③LANケーブルが古い規格


意外と見落とされがちなのがケーブルです。古いカテゴリ5だと、そこが速度の壁になります。
ケーブルの印字を確認してみてください。「CAT5」だけなら交換で改善することがあります。「CAT5e」「CAT6」ならそのままで問題ありません。


夜だけ遅い、ずっと遅いなど、症状ごとの解決順序はこちらで詳しく整理しています。








約1万円、どこに使うのが正解? 3つの対策を比較


同じ予算を、ONU・ルーター・プロバイダのどこに使うと効くのか。並べて比べてみます。
| 対策 | 費用の目安 | 速度改善 | 手軽さ |
|---|---|---|---|
| ONUの交換 | 故障なら無料/過失は1万円前後〜。速くするための任意交換は原則不可 | ほぼ期待できない | 問い合わせが必要 |
| 高性能ルーターに買い替え | 5,000円〜 | 大きい | 自分でつなぐだけ |
| プロバイダをv6プラス対応に変更 | 0円〜(ルーター無料レンタルあり) | 最も大きい | Web申込のみ・工事不要 |
ドコモ光のまま速くしたいなら、答えはプロバイダ変更です。工事が要らず、v6プラスに対応でき、ルーターまで無料で手に入るからです。
ここまでは、ドコモ光のままできる改善でした。試しても物足りない、根本から速くしたいなら、回線そのものを見直します。
根本から速くするなら、フレッツ網を離れて「独自回線」へ






ドコモ光は、NTTのフレッツ網を数百の事業者で共有する「光コラボ」です。v6プラスは、その道路の空いたレーンに乗る方法にあたります。
つまり、乗り換え先まで同じフレッツ網の回線(ソフトバンク光や楽天ひかりなど)にしても、混雑の土台は変わりません。根本から変えたいなら、フレッツ網を使わない独自回線が選択肢になります。
ドコモ光もソフトバンク光も、土台はNTTフレッツ網。独自回線だけが別の道路網です。
NURO光|速度を最優先するなら
NURO光は、ソニー系の独自回線です。独自のG-PON技術で下り最大2Gbpsと、一般的な光回線(最大1Gbps)の2倍のスペックを持ちます。
フレッツ網の混雑から抜けられるため、夜や休日でも速度が落ちにくいのが強みです。速度を最優先する人の第一候補になります。
NUROはエリアが限られ、原則2回工事で開通に時間がかかることも。マンションは建物の対応が必要です。
まずは自分の住所がエリア内かを確認するところから始めると失敗しません。


auひかり|エリアの広さとスマホ割で選ぶなら
auひかりは、KDDIの独自回線です。こちらもフレッツ網を使わないため、混雑の影響を受けにくい構造です。
NURO光より提供エリアが広めで、工事が1回で済むケースが多いのも利点。au・UQモバイルのスマホなら、セット割も効きます。
こちらもエリア確認は必要。auやUQのスマホでないと、料金の割安感は薄くなります。


乗り換えるとドコモのスマホセット割は外れます。ドコモスマホ中心なら、乗り換えずGMOでv6プラスにする手もあります。
エリアや料金、スマホとの相性で最適な1本は変わります。乗り換え先6回線を条件別に比較したので、こちらも参考にしてください。


まとめ|「ランプ確認 → ドコモ光のまま改善 → 独自回線」の順で






この記事の要点は、シンプルです。
【速度改善の順番】
- まずランプを確認。全部緑ならONUは触らない
- ルーターとプロバイダ(v6プラス)で、ドコモ光のまま改善
- それでも遅いなら、独自回線(NURO光・auひかり)へ乗り換え
まずはランプの色を確認するところから始めてください。それだけで、ムダな出費を避けられます。














