ノココ








解約したら機器は全部返すもの。そう思っている方は多いはずです。
ただ、その前提で動くと2つの損をします。返さなくてよかったルーターを手放すことと、返したつもりの機器で損害金を請求されることです。
ドコモ光で返却不要になるのはプロバイダから借りたルーターだけ


ドコモ光で返却不要になる可能性があるのは、プロバイダから借りたWi-Fiルーターだけです。NTTから借りた機器は、何年使っていても返却の対象になります。
見分ける手がかりは、機器に入っているロゴ。NTTのロゴが付いていれば、返却先はNTTです。
| NTTから借りた機器 | プロバイダから借りた機器 | |
|---|---|---|
| 代表例 | ONU ホームゲートウェイ 無線LANカード | Wi-Fiルーター |
| 返却先 | NTT東日本/NTT西日本 | 契約中のプロバイダ |
| 返却不要になるか | ならない | 使った月数によってなる |
返却先は2か所に分かれます。まとめて1か所へは送れません。
借りている相手が2社に分かれているのはドコモ光の構造による
ドコモ光は、NTTの回線設備を借りてドコモが提供する光コラボレーションのサービスです。機器の持ち主も、そのまま2社に分かれます。






そして、返却不要になったルーターは次の回線でもそのまま使えます。買い直す必要はありません。
手元のルーターを活かして月額を抑えたい方には、enひかりのように機器の持ち込みを前提にした光コラボという選択肢もあります。
解約ではなく引越しでドコモ光を続ける場合は、機器の扱いそのものが変わります。当てはまる方はこちらが入り口です。


NTTロゴ入りの機器は使った年数に関係なく返却が必要


NTTのロゴが入った機器は、10年使っていても返却の対象です。一定期間で自分のものになる仕組みはありません。
ドコモ公式が返却機器の例として挙げているのは4種類。回線終端装置(ONU)・ホームゲートウェイ・VDSL装置・無線LANカードです(2026年7月時点)。
NTTのロゴがあれば返却対象。ここは迷わなくて大丈夫です。
返すのは本体だけでなく電源アダプターも含む
返却するのは本体だけではありません。NTT西日本は、外した機器と電源アダプターを回収袋に入れるよう案内しています。
コード類は本体の裏側に挿さったままになりがちです。電源アダプターは、本体を外すときに一緒に抜いておきましょう。
無線LANカードは本体に挿さったまま忘れられやすい


無線LANカードは、ホームゲートウェイの側面に差し込まれた薄いカード型の機器です。本体と一体に見えるため、存在ごと忘れられます。
NTT西日本は、この無線LANカードだけを対象にした取り外し動画を用意しています。それだけ抜き忘れが多いということです。
無線LANカードもNTTの貸出品です。本体の側面を確認してください。
撤去工事に立ち会うなら返送そのものが不要になる


解約にあたって作業員が訪問する派遣工事になる場合、機器はその場で工事担当者が回収します。ドコモ公式が、派遣工事なら返送は不要だと案内しています。






「解約したら必ず自分で送り返す」わけではありません。派遣工事になるかどうかで、手順そのものが変わります。
撤去工事を希望するかどうかは、解約手続きのときに聞かれます。答え方の判断基準はこちらで整理しています。


プロバイダのルーターは使った月数で返却不要に変わる


プロバイダから借りたWi-Fiルーターは、一定期間使い続けると譲渡扱いになり、返却が不要になります。ただし、その境目となる月数はプロバイダごとに違います。
GMOとくとくBBの場合、端末が発送された月を1ヶ月目として38ヶ月目以降に解約すると、ルーターは譲渡品になります。おおよそ3年2ヶ月です。
| プロバイダ | 返却が不要になる時期 |
|---|---|
| GMOとくとくBB | 端末発送月を1ヶ月目として38ヶ月目以降 |
| @nifty | 利用開始から30ヶ月経過後 |
| BB.exciteコネクト | 25ヶ月目以降 |
各社の公式サイトで2026年7月に確認した内容です。同じ「ドコモ光のルーター」でも、境目には1年以上の開きがあります。
「ドコモ光のルーターは返却不要」と一括りにはできません。自分のプロバイダがどれかで、答えが変わります。
OCNインターネットのように、レンタル契約期間の経過後に譲渡される仕組みを設けているプロバイダもあります。表にない場合は、会員ページの契約状況から確認できます。






基準になるのは回線の契約日ではなく、機器が手元に届いた時期です。GMOとくとくBBは、会員ページでレンタル期間を確認できます。
そもそも自分のルーターがどこからの貸出品か分からない場合は、こちらで確認できます。


GMOとくとくBBの返却期限は解約手続きの翌月20日
返却が必要な期間内だった場合、GMOとくとくBBの期限はドコモ光の解約手続きをした翌月20日までです。
この期限を過ぎると端末損害金がかかります。1ギガプランで11,000円、10ギガプランで22,000円(税込)です。
しかも、遅れて返却しても損害金は返ってきません。解約手続きを終えたら、その場でカレンダーに翌月20日を書き込んでおきましょう。
期限を過ぎてから送っても、損害金は返金されません。
返却物はルーター本体とACアダプタ、LANケーブルの3点です。
GMOとくとくBBは返却キットを用意していません。手持ちの箱に詰めて、送料も自己負担で発送します。
プロバイダへの返却は送料が自己負担。箱も自分で用意します。
プロバイダによっては、ドコモ光を解約しても契約が自動では切れず、料金が続くことがあります。こちらで確認できます。


NTTの返却キットにプロバイダのルーターを入れてはいけない


プロバイダのルーターをNTTの返却キットに入れると、荷物はそのままNTTに届きます。困るのは、届く先ではありません。
プロバイダ側では、その到着を確認できないことです。GMOとくとくBBは、NTTへ送られたルーターは到着確認ができないため未返却として補償料を請求する、と案内しています。
「NTTに届いているのだから返却済み」とはなりません。返したつもりで損害金だけが残ります。






NTTとプロバイダは、別々に貸出台帳を持っています。片方に届いた機器が、もう片方の記録に反映されることはありません。
逆にプロバイダへ送ってしまうと機器は戻ってこない


反対に、NTTの機器をプロバイダへ送ってしまうと、事態はもっと厄介になります。GMOとくとくBBは、自社のレンタル品以外の返却物を告知なく廃棄すると明記しています。
GMOとくとくBBが「送らないでほしい」として挙げているのは4種類です。
【プロバイダへ送ってはいけない機器】
- NTTのレンタル機器
- ひかりTVのチューナー
- スカパー!の機器
- レンタル品ではない自前のルーター
廃棄されてしまえば、NTTへの返却は未了のまま。そこから機器相当額の請求につながります。
防ぎ方は単純です。箱に入れる前に、機器のロゴを1つずつ確かめてください。
返却キットは解約手続きの1週間から10日後に届く


NTTの返却キットは、解約手続きのあと1週間から10日ほどで、ドコモ光を使っていた住所に届きます。自分で申し込む必要はありません。
中身は、返却用の袋と伝票、そして返却手順の案内です。届いてから動けば間に合います。
やることは3つ。袋に機器と電源アダプターを入れ、着払い伝票に名前と住所と連絡先を書き、集荷を頼むかコンビニなどから発送します。
【NTTへの返却手順】
- 回収袋に機器と電源アダプターを入れる
- 着払い伝票に名前・住所・連絡先を記入する
- 集荷を依頼するかコンビニから発送する
伝票は着払いなので、NTTへの返却に送料はかかりません。自己負担になるプロバイダへの返却とは、ここが違います。
機器を返した後は開通までネットが使えない期間ができる


機器を返してしまえば、ドコモ光の設備で通信することはできなくなります。乗り換え先が決まっていても、すぐつながるとは限りません。
光コラボ同士の乗り換えなら回線はそのまま引き継がれます。一方、NURO光やauひかりのような独自回線に移る場合は、工事まで数週間空くこともあります。






この空白は、日数や月単位で借りられるモバイルWi-Fiで埋められます。用途によって向き不向きが分かれます。
【開通までのつなぎに使える手段】
- 数か月単位で使うならMONSTER MOBILE
- 数日から数週間ならWiFiレンタルどっとこむ
つなぎの選び方や申込みの手順は、こちらでまとめています。


返却キットが届かない時の連絡先はNTTではない


返却キットが届かないとき、連絡先はドコモ光サービスセンター(0120-766-156)です。NTT東日本は、光コラボの契約者について自社では手続きできないと明記しています。
機器にNTTのロゴが入っていても、連絡先はNTTではありません。契約している相手はドコモだからです。
借りている相手と、手続きする相手は別。ここが分かれ道です。






NTT東日本には、返却キットの再送付や紛失の申告、誤って送った機器の返送を受け付ける窓口があります。ただし対象はフレッツ光の契約者です。
ドコモ光の契約者がこの窓口に申し込んでも、光コラボレーション事業者へ問い合わせるよう案内されます。二度手間になるところです。
とはいえ、連絡さえすれば話は早く進みます。キットが届かないと気づいた時点で、ドコモ光サービスセンターへ電話してください。
放っておくと事情は変わります。ドコモは、返却がないまま一定期間が過ぎるとNTT東西から督促の連絡が入ると案内しています。
それでも返却が確認できない場合、最終的に機器相当額を請求されることがあります。
キットの未着は、請求されない理由にはなりません。
届かないと分かった時点が、動くべきタイミングです。
機器を返し終えても解約金と工事費の残債は残る


機器の返却が終わっても、費用の話は終わりません。契約期間内なら解約金がかかり、工事費を分割で支払っていれば残債が一括請求されます。
ドコモ公式によると、1ギガの解約金は戸建タイプで5,500円、マンションタイプで4,180円です(2026年7月時点)。
ただし、2022年6月30日以前に申し込んだ方は金額が変わります。戸建14,300円・マンション8,800円と、3倍近い開きがあります。






他社には、乗り換え時の解約金を負担するキャンペーンがあります。上限額や対象になる費用の範囲は、乗り換え先ごとに違います。
自分の解約金がいくらになるかは、申し込んだ時期で変わります。金額の調べ方はこちらです。


負担してもらうには、支払った金額を示す解約証明書が必要になります。取り寄せ方はこちらで解説しています。


乗り換え先は速度重視かスマホ割重視かで分かれる






速度を最優先するならNURO光。家族のスマホ割と工事費の負担を重く見るならauひかりが候補になります。
どちらも独自回線のため工事が必要です。条件は申込みページに書かれているので、自分の目で確かめられます。
光コラボも含めて6回線をまとめて比べたい方は、こちらが入り口です。


まとめ|返すものと返さなくていいものはロゴで分かれる


ドコモ光の返却は、どこから借りた機器かを見分けられれば迷いません。覚えておくことは4つです。
【ドコモ光の返却のポイント】
- NTTロゴ入りの機器は年数に関係なく返却が必要
- プロバイダのルーターは使った月数で返却不要になる
- NTT宛とプロバイダ宛の返却物は絶対に混ぜない
- キットが届かない時はドコモ光サービスセンターへ













