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ドコモ光でポート開放を調べると、「v6プラスではできない」という説明にたどり着きます。ただしこれは、正確な表現ではありません。
使えるポートは存在します。自分で番号を選べないだけで、割り当てられた範囲なら開放できます。
ドコモ光のポート開放は「できない」ではなく使える番号が決まっている


ドコモ光でもポート開放はできます。ただし使える番号は決まっており、v6プラスの場合は割り当てられた240個の中から選ぶ形になります。
「一切できない」と書かれた解説が多いのは、この240個の存在が省かれているためです。
v6プラスでも、割り当てられた240個のポートは開放できます。
v6プラスで使えるのは割り当てられた240個のポート
v6プラスで利用できるポートは、JPIX社から割り当てられる240個です。内訳は16ポート×15ブロックで、GMOとくとくBBが公式のよくある質問で明記しています。
この240個以外の番号は使えません。80番や443番といった代表的な番号が自分の割り当てに入っている可能性は、ほとんどないと考えてください。






ポート番号は全体で65535個あります。そのうちの240個ですから、欲しい番号が含まれているかは運次第です。
1つのIPv4アドレスを複数の世帯で分け合うため番号を選べない
番号を選べない理由は、1つのIPv4グローバルアドレスを複数の世帯で共有しているためです。同じアドレスを使う世帯同士が同じポート番号を使うと、通信の行き先が判別できなくなります。
そこで世帯ごとにポート番号を区切って配る仕組みになっており、その分け前が240個です。
ドコモ公式も、この制限について案内しています。IPv4 over IPv6ではIPアドレスとポートを共有するため、利用できるポート番号とポート数に制限があり、オンラインゲーム・VPN接続・遠隔からのWEBカメラへのアクセスなどが使えない場合があるという内容です。
割り当てられる番号は、ルーターが接続時に自動で受け取ります。利用者側で好きな番号に変えることはできません。
v6プラスそのものの仕組みや接続設定に不安が残っている方は、こちらで先に確認できます。


使いたいポート番号を変更できるかどうかで結論が変わる


結論を分けるのは、使いたいポート番号を変更できるかどうかです。番号を変えられるものなら、v6プラスのままでも通せます。
多くの解説は「できる/できない」の二択で書かれていますが、実際に見るべきはこちらです。
手順を調べる前に、使いたいポート番号を変更できるかどうかを先に確認してください。
番号を変えられる用途なら今の環境のまま通せる
待ち受けるポート番号を設定で変更できるものは、割り当てられた240個の中から選べば通せます。相手に番号を伝える手間はかかりますが、回線もプロバイダも変える必要はありません。
該当しやすいのは、マインクラフトのサーバーやNASへの外部アクセスです。自宅のパソコンに外から接続する用途も、番号を指定できるものが多くなっています。
待ち受ける番号を設定で変えられるなら、いまのまま通せます。






接続する側は、アドレスのうしろに番号を添えて指定します。友人同士など、相手が限られている用途なら実用上の支障は出にくいでしょう。
番号が決まっている用途は割り当ての外なので通らない
使う番号があらかじめ決まっているものは、v6プラスのままでは通せません。その番号が割り当ての240個に含まれていないためです。
代表例は、不特定多数に公開するWebサイトです。ブラウザは80番と443番を前提に動くため、番号を変えると訪問者が普通のURLでたどり着けなくなります。
| 用途 | 番号の変更 | v6プラスのまま |
|---|---|---|
| マインクラフトのサーバー | できる | 通せる |
| NASへの外部アクセス | できる | 通せる |
| Webサイトの公開 | できない | 通せない |
| 番号が固定のゲーム | できない | 通せない |
ゲーム機の通信は、番号を開けなくても遊べるものが大半です。使うポート番号が固定されているソフトは、実際には多くありません。
そのため、設定をいじる前にまず接続してください。問題なく遊べているなら、ポート開放は不要です。
まず遊んでみて、支障がなければ設定を変える必要はありません。
接続そのものができない場合だけ、そのソフトの公式情報で必要なポート番号を調べる段階に進みます。つながるのに動作が重いという状態であれば、原因はポートの外側にあります。


自分のドコモ光がどの接続方式かを先に確認する


ドコモ光の接続方式は、契約しているプロバイダによって変わります。方式は大きく3つあり、どれが適用されているかでポート開放の可否そのものが変わります。
240個という数字は、あくまでv6プラスの場合の話です。
プロバイダによって方式は3つに分かれる
ドコモ光で使われているIPv4 over IPv6の方式は、v6プラス・OCNバーチャルコネクト・transixの3つです。前の2つはMAP-Eという同じ仕組みを使っており、世帯ごとにポート番号が割り当てられます。
| 方式 | 主なプロバイダ | 割り当てポート |
|---|---|---|
| v6プラス | GMOとくとくBB | あり |
| OCNバーチャルコネクト | OCN インターネット ドコモnet | あり |
| transix | ドコモnetの一部 | なし |
GMOとくとくBBは、ドコモ光の1ギガと10ギガの両方でv6プラスを標準提供しています。240個という数字を公表しているのもGMOとくとくBBで、公式のよくある質問から確認できます。
方式そのものを変えたい場合は、プロバイダの変更という手続きになります。手順と注意点はこちらで解説しています。


割り当てポート番号はルーターの管理画面で確認できる
自分に割り当てられたポート番号は、ルーターの管理画面で確認できます。GMOとくとくBBも、契約ごとの割り当て番号は利用中のWi-Fiルーターの管理画面で確認できると案内しています。
表示の名称はメーカーによって異なり、「利用可能ポート番号」「利用可能ポート」などと書かれています。






ポート変換の設定項目が表示されない、あるいはグレーになって操作できない機種があります。これはv6プラスで接続している間だけ設定を無効にする作りになっているためで、故障ではありません。
設定項目が出ない場合、原因は回線ではなくルーターの側にあります。
まずルーターの管理画面を開き、割り当てポート番号の表示があるかどうかを確認してください。表示があれば、その範囲でポート開放を設定できます。
transixが適用されている場合は割り当てポートがない
transixが適用されている場合、割り当てポートという考え方そのものがありません。ポート番号の管理をプロバイダ側の設備がまとめて行う方式のため、利用者がポート開放を設定する余地がないためです。
ドコモnetを利用している方は、ここが分かれ目になります。
ドコモ公式によると、ドコモnetは申込時期によって適用される方式が異なります。新しく申し込んだ場合はOCNバーチャルコネクトですが、2017年10月20日より前に契約した一部の方はtransixが適用されている場合があります。
同じドコモnetでも、契約した時期によって方式が違うことがあります。
自分がどちらなのかは、ドコモnetのIPv6確認サイトで判別できるとドコモ公式が案内しています。なおドコモnet自体は2023年6月30日で新規申込の受付を終了しており、いま該当するのは以前から使い続けている方だけです。
番号を指定したい場合の選択肢は3つ


使いたいポート番号がどうしても決まっている場合、選択肢は3つです。ルーターの買い替え、PPPoEへの切り替え、固定IPオプションの追加になります。
3つとも、何かを差し出す代わりに番号の自由を得る形です。
ルーターを買い替えると設定画面が出ることがある
設定項目そのものが表示されていない場合は、ルーターの買い替えで解決することがあります。v6プラスで接続したままでも静的NAPTの設定に対応している機種であれば、割り当てられた240個の範囲でポート開放を設定できるためです。
ここで得られるのは「番号を選ぶ自由」ではなく、「割り当て分を使う権利」です。






買い替えを検討する場合は、部屋の広さと同時につなぐ台数から選ぶと外しません。設定の細かさを求めるなら、管理画面の項目が多い機種のほうが向いています。
部屋の広さと接続台数で、選ぶべき1台は決まります
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 一人暮らし・1LDK向け (BUFFALO WSR-3000AX4P等) | スマホやPC5〜10台程度なら十分。設定も簡単です。 |
| 家族で同時接続・戸建て向け (NEC Aterm WX5400HP等) | 複数人・広範囲でも安定。電波の届きにくさも軽減。 |
| オンラインゲーム・動画配信向け (TP-Link Archer AX80等) | 速度とパワー重視。長時間利用でも安定します。 |
PPPoEに切り替えるとv6プラスの高速通信は使えなくなる
従来のPPPoE接続に切り替えると、ポート番号の制限はなくなります。ただしGMOとくとくBBの場合、v6プラスと同時には使えません。
GMOとくとくBBは、ドコモ光の1ギガでv6プラスが開通済みの契約者に対し、重複による不具合を防ぐ目的でIPv4接続サービスを停止していると案内しています。使いたい場合はサポートセンターへの申し出が必要です。
そのうえで、IPv4接続に切り替えた場合はv6プラスの高速通信が利用できなくなると明記しています。両方を同時に使う運用も、推奨せずサポートの対象外としています。
速度と番号の自由は、どちらか一方を選ぶ形になります。






切り替える前に、いまの時間帯ごとの速度を測って控えておいてください。戻すかどうかを判断する材料になります。
なお、この案内はドコモ光の1ギガについて書かれたものです。10ギガの扱いは公表されていないため、10ギガを使っている方はプロバイダへの確認が必要になります。


固定IPオプションなら番号の制限がなくなる
固定IPのオプションを追加すると、ポート番号の制限はなくなります。IPv4グローバルアドレスを他の世帯と分け合わなくなるため、番号を区切って配る必要がなくなるからです。
GMOとくとくBBも、固定IPアドレスの場合はポートの制限がないと案内しています。
ただし、ドコモ光のすべてのプロバイダが固定IPを提供しているわけではありません。提供の有無と料金はプロバイダごとに異なります。
対応しているプロバイダと申し込み方法は、こちらで整理しています。


ポート開放のために乗り換えても解決するとは限らない


ポート開放を目的に他社へ乗り換えても、解決するとは限りません。光コラボかどうかを問わず、多くの回線が同じIPv4 over IPv6の方式へ移りつつあるためです。
乗り換えを検討する前に、移った先が本当に番号を選べるのかを確かめる必要があります。
NURO光も公式にMAP-E方式への移行を案内している
NURO光は公式サイトで、従来のデュアルスタック方式からMAP-E方式へ徐々に移行していると案内しています。MAP-E方式ではIPv4グローバルアドレスが他のユーザーと共有になり、ポート番号で通信を区別する形になるとも説明しています。
これはドコモ光のv6プラスと同じ考え方です。
乗り換え先でも、番号を選べない状態になる可能性があります。






IPv4アドレスの数には限りがあり、共有する方式は今後も広がると考えられます。乗り換えの判断材料としては、弱い理由になりつつあります。
番号を選べるのはグローバルIPアドレスを専有する回線
いまも番号を自分で指定できるのは、IPv4グローバルアドレスを1世帯で専有する回線です。共有していなければ、番号を区切って配る必要がないためです。
auひかりはその一例で、ホームゲートウェイの設定画面にポートマッピングという名称でポート開放の項目が用意されています。
NTTの設備を使わない独自回線のため、ドコモ光からの移行は事業者変更ではなく新規契約の扱いになります。工事が必要になる点も、光コラボ同士の乗り換えとは異なります。
乗り換えで失うドコモ光セット割は2年で最大11万円を超える
ドコモ光から乗り換えると、ドコモ光セット割が家族の回線分までまとめて消えます。割引額は料金プランによって変わり、上限は1回線あたり月1,210円です。
家族4回線が対象なら、月4,840円。2年間で116,160円になります。
ポート開放のために失う金額としては、大きすぎる場合があります。
乗り換えを決める前に、対象になる家族の回線数×1,210円×24ヶ月を計算してください。この金額を上回る価値があるかどうかが判断の軸になります。






ドコモのスマホを使っていない、または家族がahamoや他社を使っている場合は、失うものがほとんどありません。その場合は、回線ごと変える判断も現実的になります。
auのスマホを使っている家庭であれば、乗り換え先での割引も見込めます。エリアと料金は申し込みページで確認できます。
ポート開放以外の理由も含めて乗り換え先を比べたい方は、こちらで目的別に整理しています。


ドコモ光のポート開放でよくある質問
ドコモ光電話を契約していると扱いは変わる?
変わることがあります。GMOとくとくBBは、ひかり電話を契約している場合はPlayStation 4のオンラインプレイが通常どおりできると案内しています。
ドコモ光電話を契約するとホームゲートウェイが設置され、市販のルーターだけを使う場合とは機器の構成が変わります。設定画面を開く手順も異なります。
ドコモ光10ギガでも考え方は同じ?
ポート番号が割り当て制になる点は同じです。GMOとくとくBBは、ドコモ光の1ギガと10ギガの両方でv6プラスを標準提供しています。
ただしIPv4接続サービスの停止と解除に関する案内は、1ギガについて書かれています。10ギガでPPPoEへの切り替えを考えている場合は、事前にプロバイダへ確認してください。
UPnPをオフにすると直るというのは本当?
通信ができるようになる場合があります。GMOとくとくBBは、Wi-FiルーターのUPnP機能をオフにすることでPlayStation 4の通信が可能になる場合があると案内しています。
ただし他の不具合が起きる可能性があるため、利用者の判断で行うようにとの注意も添えられています。試す場合は、元の設定に戻せるよう控えておいてください。
プロバイダを変えればポート開放できる?
方式によります。transixからv6プラスやOCNバーチャルコネクトへ変われば割り当てポートを使えるようになりますが、番号を自分で選べるようにはなりません。
なお、すでにドコモ光を契約している方がプロバイダだけを変更する場合、プロバイダ各社が実施しているキャッシュバック特典の対象には含まれません。
PPPoEに戻すと必ず遅くなる?
必ずとは言えません。GMOとくとくBBはv6プラスの高速通信が利用できなくなると明記していますが、実際にどの程度変わるかは時間帯や環境によって差があります。
混雑する時間帯に大きく落ちる例が多く見られる一方、影響が小さい環境もあります。切り替え前後で測って比べるのが確実です。
まとめ|確認するのは手順ではなく用途のほう


ドコモ光のポート開放で最初に見るべきは、設定の手順ではなく用途のほうです。使いたいポート番号を変更できるなら、いまの環境のまま通せます。
【この記事の要点】
- v6プラスでも割り当てられた240個のポートは使える
- 設定項目が表示されない原因はルーター側にあることがある
- 番号を変更できる用途なら回線もプロバイダも変えなくてよい
- transixが適用されていると割り当てポート自体がない
- PPPoEへ切り替えるとv6プラスの高速通信は使えなくなる
- 乗り換え先でも番号を選べるとは限らない






通信そのものが不安定で、ポート以前の問題を感じている方はこちらもあわせてご覧ください。











