ノココ








「@TCOM(アットティーコム)」の名前で売られている光回線は、1つではありません。
契約先も、毎月の金額も違う2つが並んでいます。ここを分けずに口コミを読むと、話が噛み合いません。
「@TCOM」には契約が2つある|ヒカリとドコモ光で契約先が違う


@TCOMには「@TCOMヒカリ」と「ドコモ光[@T COM]」の2つがあり、前者はTOKAIコミュニケーションズ、後者はNTTドコモと契約します。
プロバイダを提供しているのは同じ会社です。ただ、回線を売っている主体が違うため、請求元も別になります。
@TCOMヒカリはTOKAIの回線、ドコモ光の@TCOMはドコモの回線
@TCOMヒカリは、NTTのフレッツ光と@TCOMのプロバイダをセットにした光回線です。契約先は株式会社TOKAIコミュニケーションズになります。
もう一方のドコモ光[@T COM]は、ドコモ光にプロバイダとして@TCOMを組み合わせたもの。月額もドコモから請求されます。
| @TCOMヒカリ | ドコモ光[@T COM] | |
|---|---|---|
| 契約先 | TOKAI コミュニケーションズ | NTTドコモ |
| 使う回線 | フレッツ光 | ドコモ光 |
| スマホのセット割 | LIBMO | ドコモ光セット割 |
| 戸建の月額 | 5,610円 | 5,940円 |
名前は同じでも、請求元も割引の相手も別です。






月額の差は330円|同じ@TCOMのまま移ると高くなります
戸建で比べると、@TCOMヒカリが5,610円、ドコモ光[@T COM]が5,940円です。同じ@TCOMを使い続けたままドコモ光へ移ると、月330円上がります。
いずれも2年契約を前提とした税込金額で、2026年7月時点の各公式サイトで確認したものです。
とはいえ、330円上がる=損、とは限りません。
ドコモのスマホを使っているなら、ドコモ光セット割が乗るからです。1回線あたり最大1,210円の割引なので、差はすぐに埋まります。
ドコモ光の@TCOMは1ギガがタイプB|月220円高い側です


ドコモ光のプロバイダとしての@TCOMは、1ギガではタイプBに分類されます。タイプAより月220円高くなる側です。
安いほうのタイプAではありません。「タイプAだからお得」と書かれた記事を見かけますが、公式の分類は逆です。
| タイプA | タイプB(@TCOM) | |
|---|---|---|
| 戸建 | 5,720円 | 5,940円 |
| マンション | 4,400円 | 4,620円 |
2026年7月時点のドコモ公式・料金プランページで確認した、2年定期契約の税込金額です。
差額は月220円、2年で5,280円
220円を24ヶ月ぶん積み上げると5,280円。この金額を@TCOMのサービス内容で取り返せるかが、判断の軸になります。
タイプAの側には、GMOとくとくBB・BIGLOBE・@niftyなどが並びます。同じドコモ光で、通る回線もまったく同じです。
たとえばGMOとくとくBBはタイプAで、Wi-Fi 6対応ルーターを契約期間中ずっと無料で借りられます。






タイプAとタイプBの分かれ方そのものは、こちらで整理しています。


10ギガだけはタイプA|1ギガと逆転します
@TCOMは、ドコモ光10ギガではタイプAに入ります。月額6,380円で、10ギガの中では安い側です。
1ギガではB、10ギガではA。この逆転は珍しく、比較表を作っているサイトでも取り違えが起きやすい箇所です。
10ギガを検討しているなら、@TCOMは十分に候補へ入ります。
10ギガに対応しているプロバイダは限られます。顔ぶれはこちらで確認できます。


無料ルーターはWi-Fi 4|有線は100Mbpsで頭打ちになります


@TCOMが無料で貸すルーターは「ライトプラン」の1機種だけです。Wi-Fi 4対応で、有線LANポートは最大100Mbpsにとどまります。
1ギガで契約しても、この機種では有線が100Mbpsで止まります。
多くの比較記事は「無料ルーターあり」とだけ書いています。中身まで踏み込むと、印象がかなり変わる部分です。
無料なのはライトプランだけ|Wi-Fi 6は月220円
| プラン | スペック | 月額 |
|---|---|---|
| ライト | Wi-Fi 4 有線100Mbps | 0円 |
| スタンダード | Wi-Fi 6 有線1Gbps | 220円 |
| 10ギガ | Wi-Fi 7 有線2.5Gbps | 550円 |
ドコモ光[@T COM]の利用者に向けた金額です(2026年7月時点、@T COM公式の案内ページで確認)。
スタンダードプランは、2024年9月から続くキャンペーンで6ヶ月間0円。7ヶ月目から220円に移ります。






ルーターを無料で借りられるプロバイダは他にもあります。条件の違いはこちらにまとめました。


黙っていても届かない|クレジットカードの登録が必要です
無料ルーターは自動では送られてきません。会員専用ページから自分で申し込み、そのときにクレジットカードの登録が必要になります。
申し込まないまま、ずっと届かない人がいます。
対象は2019年9月1日以降にドコモ光[@T COM]を申し込んで開通した人。ドコモ光を使っている間はずっと無料です。
過去12ヶ月以内にこのレンタルを解約していると、申し込めません。
ルーターの申し込みは、開通の手続きと一緒に済ませておくのが確実です。
返す時の注意も1つ。解約から1ヶ月以内に返却が確認できないと、端末保証金を支払うことになります(ライトプランで2,500円)。
@TCOMの評判が分かれる理由は、条件の見落としにあります


@TCOMの評判が割れるのは、「無料」と書かれたサービスに申込期限が付いているからです。期限に間に合った人と、気づかず過ぎた人で体験がまるで変わります。
裏を返せば、条件さえ押さえておけば評判どおりに使えるということでもあります。
v6プラスには対応。活かせるかはルーター次第
@TCOMは、混雑を避けやすい接続方式であるIPoE(v6プラス)に対応しています。ここは1ギガでも10ギガでも変わりません。
ただし、この方式を活かすには対応したルーターが要ります。無料のライトプランは有線100Mbpsなので、速度を求める人とは噛み合いません。
訪問サポートは開通60日以内・初回のみ無料
@TCOMの訪問サポートが無料になるのは、開通から60日以内の初回1回だけです。
設定に不安がある人ほど、この60日を意識しておく価値があります。過ぎたあとは有料になるためです。
セキュリティ12ヶ月無料は、翌々月末までの申込みが条件
総合セキュリティソフト「TOKAI SAFE」の12ヶ月無料を受けられるのは、ドコモ光の開通日の翌々月末までに申し込んだ人だけです。
開通したら、翌々月末までに自分で申し込んでください。忘れると、無料期間ごと消えてしまいます。
12ヶ月が過ぎたあとは、自動的に月440円の有料サービスへ移ります。不要なら、そのタイミングで解約が必要です。
「無料だから放っておく」が、いちばん損をする使い方です。






@TCOMヒカリからドコモ光へ移るなら、事業者変更になります


@TCOMヒカリからドコモ光へ移る手続きは事業者変更にあたります。工事が不要なことが多く、ひかり電話の番号もそのまま引き継げます。
どちらもフレッツ光の設備を使っているため、回線を引き直す必要がないからです。@TCOMヒカリで取得した事業者変更承諾番号を、ドコモ光の申込み窓口に伝える流れになります。






かかる費用は契約解除料3,300円と工事費の残債
更新月以外に@TCOMヒカリを解約すると、2年バリューパックの契約解除料3,300円がかかります。
2022年7月1日以降に申し込んだ場合の金額です。それ以前は13,200円でしたが、2025年7月以降は更新月を迎えるごとに順次3,300円のプランへ切り替わっています。
工事費を分割で払っている途中なら、その残りも一括で請求されます。さらにドコモ光側では、契約事務手数料4,950円が別にかかります。
承諾番号を取る前に、解除料と工事費の残債を確認しておきましょう。
【移る前に確認する3つ】
- @TCOMヒカリの更新月がいつか
- 工事費の分割払いが残っていないか
- ドコモ光の契約事務手数料4,950円
承諾番号の取り方と有効期限は、こちらで手順どおりに確認できます。


事業者変更なら、窓口のキャッシュバック特典を受けられます
@TCOMヒカリからの切り替えは事業者変更にあたるため、ドコモ光の申込み窓口が用意しているキャッシュバック特典の対象になります。
特典の中身は窓口ごとに違います。プロバイダを@TCOMのまま続けることもできますが、その場合は1ギガならタイプBのままです。
タイプAで、Wi-Fi 6ルーターも無料で借りられるのがGMOとくとくBBです。
すでにドコモ光で@TCOMを使っている人が、月220円下げる方法


ドコモ光を契約中で、プロバイダが@TCOMなら、タイプAのプロバイダへ変更するだけで月220円下がります。回線の契約はそのままです。
ただし、正直にお伝えしておきます。この変更は、キャッシュバック特典の対象になりません。
窓口の特典は、新規・転用・事業者変更の人に向けたものだからです。プロバイダだけを入れ替えるケースは含まれていません。






手数料3,300円は、15ヶ月で取り返せます
プロバイダ変更には事務手数料3,300円がかかります。月220円下がるので、割り算すると15ヶ月で元が取れる計算です。
これから1年以上ドコモ光を使うつもりなら、変えたほうが安くなります。近いうちに解約や乗り換えを考えているなら、手をつけないほうが無難です。
【プロバイダ変更の損得】
- 手数料3,300円で、月220円下がる
- 15ヶ月以上使うなら得になる
- キャッシュバック特典の対象にはならない
メールアドレスは消えます|先に確認すること
プロバイダを変えると、@TCOMのメールアドレスは使えなくなります。
まず、そのアドレスをどこかに登録していないか確かめてください。銀行やショッピングサイトの連絡先になっていると、あとから面倒になります。
レンタル中のルーターも、返却が必要になります。
アドレスを残す方法もあります。手順と費用はこちらにまとめました。


@TCOMを選んでいい人、変えたほうがいい人


10ギガを使うなら@TCOMはタイプAで安い側、1ギガならタイプBで高い側です。まず自分がどちらを契約するのかで、答えが変わります。
| あなたの状況 | @TCOMの立ち位置 |
|---|---|
| ドコモ光10ギガを使いたい | タイプAで安い側。有力な候補 |
| ドコモ光1ギガを使いたい | タイプBで月220円高い |
| @TCOMのメールを使い続けたい | 変えない理由になる |
| 速いWi-Fiを無料で借りたい | 無料機はWi-Fi 4。噛み合わない |
@TCOMのメールアドレスを長く使ってきた人には、続ける価値がはっきりあります。料金と機器を重視するなら、タイプAのほうが噛み合います。






もう一つ正直に。GMOとくとくBBのキャッシュバック特典は、新規・転用・事業者変更の方が対象です。
受け取りにも手続きが要ります。開通から4ヶ月目に届くメールで、振込口座を登録する流れです。
GMOとくとくBBそのものの評判を先に知りたい方は、こちらから。


他のプロバイダも横並びで見たい方は、こちらで21社を比較しています。


まとめ|「@TCOM」は2つある。まずそこから


@TCOMで迷ったら、自分がどちらの契約を見ているのかを先に決めてください。そこが定まれば、料金も評判も読み解けます。
【@TCOMの要点】
- @TCOMヒカリとドコモ光の@TCOMは別の契約
- ドコモ光では1ギガがタイプB、10ギガがタイプA
- 無料ルーターはWi-Fi 4で、有線は100Mbps
- 無料の特典は、自分で申し込まないと消える













