ノココ








「配線が難しそう」。ドコモ光テレビオプションを申し込んだあと、最初に身構えるのはたいていここでしょう。
けれど、つなぎ方そのものは同軸ケーブル1本から始まります。迷いやすいのは配線ではなく、機器をどの部屋に置くかのほうです。
ドコモ光テレビの接続は映像用回線終端装置のRF OUT端子から始まる


ドコモ光テレビの接続は、映像用回線終端装置の「RF OUT」と書かれた端子に同軸ケーブルを挿すところから始まります。そこから先は、屋根のアンテナから下りてきていた線とまったく同じ扱いです。
光ファイバーで届いた放送の信号を、この装置がテレビの電波に戻してくれます。アンテナの代わりをしているのが、この一台です。
アンテナ線の出どころが、屋根から機器に変わっただけです。
機器はホームゲートウェイ1台で足りることもある


宅内に置かれる機器の組み合わせは3通りです。ドコモのサポートページが、それぞれの形を図で示しています。
| 機器の構成 | 中身 |
|---|---|
| ホームゲートウェイ | 映像用回線終端装置・回線終端装置・ルーター機能が一体 |
| GV-ONU | 映像用回線終端装置と回線終端装置が一体 |
| 2台に分かれるタイプ | 映像用回線終端装置と回線終端装置が別々 |
ホームゲートウェイを使う場合、映像用回線終端装置やGV-ONUは別に置かれません。ドコモ公式が「ホームゲートウェイをご利用の場合は不要」と明記しています。
ただ、どのタイプでも同軸ケーブルを挿す端子の名前は同じです。探すのは「RF OUT」の1つだけと考えて構いません。






専用チューナーは不要でいまのテレビがそのまま使える
ドコモ公式が条件にしているのは「地上/BSデジタル放送に対応したテレビまたはチューナー」だけです。専用のチューナーを買い足す必要はありません。
ケーブルテレビのようなセットトップボックスも付きません。リモコンの操作も、番組表の見え方も、これまでどおりです。
例外は新4K8K衛星放送の一部です。ドコモ公式は「一部チャンネル視聴には対応機器が必要」と注記しています。
これからドコモ光を契約する方なら、回線と一緒にテレビオプションを申し込めます。GMOとくとくBBのような正規窓口なら、申込みフォームのオプション欄で選ぶだけです。
テレビ1台なら分波器 複数の部屋なら既設の分配器につなぐ


配線は2通りしかありません。テレビ1台だけなら分波器で2本に分けてテレビへ、複数の部屋で見るなら家にある分配器の入力に差し替えます。
どちらになるかは、見たいテレビが1台か複数かだけで決まります。
テレビ1台は分波器で地デジとBSに分ける
テレビの裏には「地上デジタル入力」と「BS・110度CS入力」が別々にあります。ところが装置から出てくる同軸ケーブルは1本で、その中に2つの電波が混ざっています。
そこで分波器を挟み、2本に分けてそれぞれの端子へ挿します。NTT西日本もフレッツ・テレビの接続手順として同じ順序を案内しています。
【テレビ1台の配線手順】
- 装置のRF OUT端子に同軸ケーブルを挿す
- もう一方の端を分波器の入力につなぐ
- 分波器の地デジ側をテレビの地上デジタル入力へ
- 分波器のBS側をテレビのBS・110度CS入力へ






複数の部屋は既設の分配器の入力側に差し替える
家中のテレビで見る場合、接続先になるのは屋根裏や弱電盤にある分配器です。NTT東日本が公開している導入参考資料の配線例も、ここを起点にしています。
手順は単純で、これまでアンテナから来ていた線を分配器の入力から外し、装置からの線に入れ替えるだけです。
装置の近くのテレビも見たいなら、装置とテレビの間に1分岐器を挟みます。分岐したもう一方を、壁のテレビ端子へ回す形です。
テレビ端子があってもBSが通るとは限らない


壁にテレビ端子があるからといって、BSまで映るとは限りません。ここが、配線を自分で組むときの最大の落とし穴です。
NTT東日本の導入参考資料は、テレビ端子に伝送帯域70〜2150MHz対応の接続F座タイプを指定しています。BSと110度CSの信号が、この高い周波数帯を通るためです。
帯域の足りない古い端子だと、地デジは映るのにBSだけ映らないことがあります。BSだけ出ないときは、まず壁のテレビ端子の表示を確認してください。
交換が必要でも、自分で工具を握る必要はありません。ドコモ公式の工事料表では、壁のテレビ端子の取替は1箇所3,850円で頼めます。
古い端子でも、取り替えれば映ります。配線のやり直しは不要です。
つないだのに映らない場合は、原因を順番に切り分けていくと早く片付きます。エラーコード別の対処はこちらでまとめています。


工事でやってもらえるのは装置の設置と共聴設備への接続まで


ドコモの工事は2段階に分かれています。映像用回線終端装置を設置する基本工事と、その装置を家の配線につなぐテレビ接続工事です。
| 工事の種類 | やってもらえること |
|---|---|
| 基本工事 | 映像用回線終端装置を屋内に設置する |
| テレビ接続工事 | 装置と宅内の共聴設備をつなぐ 4台までのテレビとテレビ端子をつなぐ 視聴確認とチャンネル設定を行う |
ドコモ公式の工事例には、周辺のAV機器の設定まで含まれると書かれています。5台目からは追加工事の扱いになり、1台ごとに3,630円かかります。
当日は設備確認から視聴確認まで5段階で進む
当日は装置の設置から始まり、設備の確認と工事内容の説明を経て、視聴の確認で終わります。ドコモ公式が公開している戸建て向けの手順は5段階です。
【工事当日の流れ】
- 光ファイバーを引き込み、映像用回線終端装置を設置する
- テレビの設置場所と屋根裏の設備を確認する
- 確認結果をもとに、工事内容を説明する
- 各部屋で受信できるよう工事し、チャンネルを設定する
- 視聴を確認し、工事完了確認書にサインする
注目したいのは2番目と3番目です。工事の中身が確定するのは、作業員が家の設備を見たあとになります。
申込み時の見積もりに、追加工事料が乗ることがあります。
ドコモ光そのものの工事も同じ日に入るなら、両方の流れを先に知っておくと落ち着いて待てます。当日の作業時間や立ち会いの範囲は、こちらで確認できます。


すでにドコモ光を使っている人は回線終端装置が交換される
ドコモ光を使っている家にテレビオプションを足す場合、ドコモ公式は「回線終端装置の交換工事のみ行います」と説明しています。
つまり、いま使っている機器そのものが入れ替わります。テレビだけの工事のつもりでいると、ここで戸惑うことになります。






機器のルーター機能を使っていたなら、Wi-Fiの名前やパスワードを入れ直す作業が出てきます。手順に不安があるなら、こちらを開きながら進めてください。


自分でやれるのは装置から先の同軸配線だけ


自分でやれるのは、映像用回線終端装置から先の同軸配線だけです。装置そのものを設置する基本工事は、自分ではできません。
その一方で、テレビ接続工事のほうには余地があります。ドコモ公式の工事料表が、この項目にだけ「当社が実施した場合」と添えているからです。
NTT東日本も、宅内配線の仕様と配線例をまとめた導入参考資料を公開しています。ただし同じ資料に「実際の施工にあたりましては専門の工事会社へご相談ください」とも書かれています。
自分で配線する場合は、申込みの時点でその旨を伝えてください。
用意するのはS-5C-FBの同軸ケーブルと70〜2150MHz対応の分配器
部材の仕様は、NTT東日本の導入参考資料に細かく指定されています。地デジだけを見るのか、BSまで見るのかで種類が変わります。
| 部材 | 地デジのみ | 地デジとBS・110度CS |
|---|---|---|
| 幹線の同軸ケーブル | 5C-FB | S-5C-FB |
| 3mまでの同軸コード | 4C-FB | S-4C-FB |
| F型コネクタ | JEITA RC-5223準拠 | JEITA RC-5223A準拠 |
型番の頭に「S」が付くかどうかが、BSを通せるかの分かれ目になります。ここを間違えると、あとから買い直しになります。
分配器とテレビ端子は、どちらも伝送帯域70〜2150MHz対応のものを選びます。ブースターを入れるなら、同じ帯域に対応し、なおかつ利得25dB以上が条件です。
空端子はダミー抵抗器でふさぎ挟み込みタイプの端子は使わない
分配器の空いた端子は、ダミー抵抗器(終端抵抗器)でふさぎます。開けたままにすると、信号が乱れる原因になるからです。
テレビ端子のほうは、接続F座タイプを使います。
挟み込みタイプの端子は、ノイズと信号漏洩の原因になります。
NTT東日本の資料も、挟み込みタイプは使わないよう明記しています。妨害電波に強い高シールド型が推奨されています。
分配器の場所にたどり着けないなら頼んだほうが安く済む
自分でやるかどうかは、次の3点で判断できます。どれも工事を頼む前に確かめられることです。
【自分でやる前に確認すること】
- 家の分配器が屋根裏・弱電盤・外壁のどこにあるか分かるか
- 既設のブースターが70〜2150MHzに対応しているか
- 壁のテレビ端子が接続F座タイプか
1つでも「分からない」があるなら、頼んだほうが結果的に安く収まります。ブースターの交換だけでも、ドコモの工事料は1台13,200円かかるからです。
屋根裏や弱電盤の分配器にたどり着けないなら、自分でやる判断はここで止めましょう。






同軸の配線に手を入れたくない場合や、そもそも配線が届いていない部屋で見たい場合もあります。そのときは、同軸を使わないサービスに切り替える手があります。
ひかりTVは、LANケーブルとチューナーでつなぐ仕組みです。壁のテレビ端子も、屋根裏の分配器も使いません。
あとから部屋を増やすと同軸基本工事料4950円が上乗せされる
テレビ接続工事が終わったあとに配線を足すと、料金の構造そのものが変わります。ドコモ公式の工事料表に、同軸基本工事料という項目があるためです。
これは追加工事そのものの料金とは別枠で、金額は4,950円。1部屋だけ増やす場合でも、まずこの額が乗ります。
| 追加工事の内容 | 工事料 |
|---|---|
| 壁のテレビ端子の取替・同軸ケーブルの接続 | 1箇所 3,850円 |
| 3mを超える同軸ケーブルの新設 | 1配線 5,500円 |
| 3mまでの同軸コードの新設 | 東日本1,100円/西日本880円 |
| 2分配器の新設 | 1個 3,080円 |
| 3分配器・4分配器の新設 | 1個 4,400円 |
| ブースターの設置 | 1台 13,200円 |
| 同軸基本工事料 | 1工事 4,950円 |
裏を返せば、最初にまとめて頼めばこの4,950円は発生しません。見たい部屋は、申込みの時点で全部伝えておきましょう。
初期費用がいくらになるか、そもそも自分の建物が対象かを先に押さえたい方は、こちらに全体像をまとめています。


装置はテレビと同じ部屋に置かれるためWi-Fiの起点が変わる


ドコモは注意事項で「テレビと映像用終端装置は原則、同室に設置させていただきます」と明記しています。テレビの工事なのに、決まるのはインターネットの置き場所です。
光ファイバーの受け口が、テレビのある部屋に寄るということです。これまで別の部屋にルーターを置いていた家は、電波の中心がまるごと動きます。
ドコモ公式も、別室でパソコンを使う場合は無線LANルーターの準備や追加の工事料が発生する場合があると案内しています。
Wi-Fiが届きにくくなる部屋がないか、先に考えておきましょう。






テレビを置く部屋は、Wi-Fiの起点になる部屋として選んでください。間取りによっては、電波を届かせるための機器が要ります。
ルーターの性能で解決できる範囲も広いので、いまの機種で足りるか迷ったらこちらが参考になります。


ドコモ光テレビの接続でよくある質問
配線の作業に入る前に、つまずきやすいところをまとめておきます。
B-CASカードは必要ですか
必要です。テレビに挿さっているB-CASカードを、そのまま使い続けます。
ドコモのサポートページも、機器の確認手順のなかでB-CASカードの抜き差しに注意するよう案内しています。
レコーダーはどうつなぎますか
分配器の出力2本を、レコーダーの地上デジタル入力とBS・110度CS入力にそれぞれつなぎます。テレビより先にレコーダーを通す形です。
そのうえで、レコーダーの地上デジタル出力とテレビの地上デジタル入力がつながっているか確かめます。NTT西日本が案内している順序と同じです。
新4K8K衛星放送はそのまま見られますか
一部のチャンネルには、別の機器が要ります。NTT東日本の導入参考資料では、左旋を含む放送を見る場合に「光対応 新4K8K衛星放送アダプター」を別途購入する形になっています。
アダプターの出力端子からテレビまでの同軸ケーブル2本は、アダプターに同梱されています。
フレッツ・テレビから移る場合も工事は必要ですか
工事料は発生しません。ドコモ公式が、フレッツ・テレビを利用中でドコモ光へ転用する場合は工事料がかからないと明記しています。
すでに宅内の配線が組まれているため、つなぎ方も変わりません。
回線とテレビの工事を同じ日にまとめると基本工事料が下がる


ドコモ光の派遣工事と同時に申し込むと、基本工事料は3,300円です。テレビオプションだけをあとから申し込むと11,550円になります。
やっている作業は同じ「装置の設置」なのに、差は8,250円。ドコモ公式の工事料表に載っている金額です。
作業員に家へ入ってもらう回数も、1回で終わります。休みを2度取る必要がないのは、地味に効いてきます。
GMOとくとくBBはドコモ光の正規窓口のひとつで、回線の申込みと同じフォームからテレビオプションまで選べます。
ひとつだけ正直に書いておくと、窓口のキャッシュバック特典は新規・転用・事業者変更の方が対象です。すでにドコモ光を使っている方は含まれません。






まとめ|接続の要は装置をどの部屋に置くか


ドコモ光テレビの接続は、同軸ケーブル1本から始まります。難しいのは配線そのものより、どこに何を置くかの判断のほうです。
【ドコモ光テレビの接続の要点】
- 装置のRF OUT端子から同軸ケーブル1本でつなぐ
- 専用チューナーは不要で、いまのテレビがそのまま使える
- 自分でやれるのは、装置から先の同軸配線だけ
- 装置はテレビと同室が原則で、Wi-Fiの起点が動く
- あとから部屋を増やすと同軸基本工事料4,950円が乗る














