ノココ








「10ギガは速いけれど、料金も機器も高くつく」。そう見送ってきた方は多いはずです。
ただ、enひかりクロスに関してはその前提が2つとも崩れています。料金は1ギガとほぼ変わらず、10G対応ルーターは月550円で借りられます。
代わりに気をつけるべきなのは、申し込む順番のほうです。
enひかりクロスは月4,700円から|戸建てなら1ギガより安くなります


enひかりクロスの月額は4,700円からです。戸建てで同じ条件にそろえて比べると、1ギガプランより安くなります。
10ギガが高いという感覚は、他社の相場から来ています。enひかりだけが、その相場から外れているのが実情です。
料金は4プラン。プロバイダの決め方で月額が変わる
enひかりクロスには4つのプランがあります。違いは速度ではなく、IPv6プロバイダをどう決めるかだけです。
| プラン | 月額 | プロバイダ |
|---|---|---|
| with v6プラス | 4,917円 | 自分で指定 |
| with Xpass | 4,917円 | 自分で指定 |
| with IPv6オプション | 4,917円 | 自分で指定 |
| with お任せISP | 4,700円 | enひかりが決める |
| 光回線のみ | 4,370円 | 別途自分で契約 |
いちばん安い「光回線のみ」は、プロバイダ契約が別に必要です。合計すると割高になりやすいため、実質的な選択肢は上の4つになります。
最安はお任せISPの4,700円。プロバイダを選べない代わりに217円安く済みます。
お任せISPには条件がひとつあります。enひかり側の都合でプロバイダが変わることがあり、変更日は30日前に案内されます。
そのとき手持ちのルーターが新しい方式に対応していないと、自分で用意し直すことになります。enひかりの公式ページには、この条件が料金表の下にそのまま書かれています。
IPv6込みでそろえると、戸建ては10ギガが逆転する
enひかりの1ギガプランは、月額にIPv6接続が含まれていません。v6プラスなどを月198円で足して、はじめて夜でも速度が落ちにくい状態になります。
一方のクロスは、プラン名のとおり最初からIPv6が入っています。同じ条件にそろえると、順位が入れ替わります。
| 戸建て・IPv6が使える状態 | 月額 | 速度 |
|---|---|---|
| enひかりクロス(お任せISP) | 4,700円 | 10ギガ |
| enひかり+v6プラス198円 | 4,818円 | 1ギガ |
| enひかりLite | 4,370円 | 1ギガ |
10ギガのほうが、標準の1ギガプランより月118円安く済みます。






ただし、正直に添えておくことがあります。戸建てで最も安いのは、あくまでenひかりLiteの4,370円です。
クロスとの差は月330円。「10ギガが全プラン中で最安」ではありません。
マンションは1ギガのほうが安い。戸建てと同額だから割高になる
集合住宅にお住まいなら、結論は反対になります。クロスの料金は戸建てもマンションも同額のためです。
| マンション・IPv6が使える状態 | 月額 |
|---|---|
| enひかりクロス(お任せISP) | 4,700円 |
| enひかり+v6プラス198円 | 3,718円 |
| enひかりLite | 3,270円 |
1ギガのマンションタイプと比べると、月982円の差になります。2年間なら23,568円です。
マンションの10ギガは、その差額に見合う使い方があるかで決まります。
4Kの動画編集や大容量のアップロードを日常的に行うなら、十分に見合う金額です。動画視聴とテレワークが中心なら、1ギガで足ります。
1ギガの各プランの違いや、Liteを選ぶ条件はこちらで整理しています。


10G対応ルーターは買わなくて済みます|NTT製が月550円


10G対応ルーターは、購入しなくても構いません。NTT製のXG-100NEを、月550円で借りられます。
Wi-Fi 6に対応した機種で、つないで電源を入れれば設定は自動で終わります。enひかり電話を契約していれば、月330円まで下がります。
なお、10G-ONUと呼ばれる回線終端装置は無料で貸し出されます。費用がかかるのは、その先のルーターからです。
大特価キャンペーンなら21,500円から。ただし新規申込みだけ
買う場合も、市販より大幅に安く手に入ります。enひかり公式が、10G対応ルーターの大特価キャンペーンを実施しているためです。
| 機種 | 大特価 | メーカー価格 |
|---|---|---|
| ELECOM WRC-BE94XSD-B | 21,500円 | 41,063円 |
| BUFFALO WXR-11000XE12 | 29,800円 | オープン価格 |
| NEC Aterm WX11000T12 | 33,000円 | オープン価格 |
| ELECOM WRC-BE100XS-BH | 38,500円 | 54,780円 |
送料は全国一律880円で自己負担です。10Gbps対応のLANケーブルも付いてきます。
ここに、見落とすと取り返しがつかない条件があります。この大特価は新規申込みの人しか使えません。
転用・事業者変更で申し込む人と、光回線のみのプランは対象外です。
例外は1機種だけあります。ELECOMのWRC-BE100XS-BHは、転用と事業者変更の申込みでも購入できると公式に明記されています。
対象機種は予告なく入れ替わります。申し込む時点の一覧を、enひかりの公式ページで確かめてください。
買って元が取れるのは、およそ3年5ヶ月後
借りるか買うかは、使う年数で決まります。最安の組み合わせで計算すると、境目は3年5ヶ月です。
| 大特価で買う | XG-100NEを借りる | |
|---|---|---|
| 最初に払う額 | 22,380円 | 0円 |
| 毎月 | 0円 | 550円 |
| 2年後の合計 | 22,380円 | 13,200円 |
| 4年後の合計 | 22,380円 | 26,400円 |
3年以内にやめる可能性があるなら、レンタルのほうが安く済みます。






大特価が使えるのは申込みのときだけです。開通したあとで「やっぱり買いたい」と思っても、その価格では手に入りません。
長く使うつもりなら、申込みの時点で買っておくのが最も安く済みます。
1ギガのプランでルーターを選ぶ場合は、対応方式も価格帯も別物になります。機種の選び方はこちらでまとめています。


実測の平均は1,691Mbps|光回線73社中3位です


みんなのネット回線速度に投稿された直近3ヶ月の平均は、下り1,691.4Mbpsでした(2026年7月23日時点・2,848件)。光回線の速度ランキングでは73社中3位です。
同じ時点の数字を並べると、1ギガ回線との差がはっきり出ます。
| 回線 | 平均ダウンロード速度 |
|---|---|
| enひかりクロス | 1,691.4Mbps |
| 光回線全体の平均 | 547.8Mbps |
| ドコモ光 | 476.67Mbps |
光回線全体の平均に対して、およそ3倍の数字が出ています。
理論値の10Gbpsには届きません。それでも、10ギガを名乗る回線の中では上位に位置します。
いちばん遅い時間帯は夜ではなく昼
同じデータを時間帯で割ると、最も遅いのは昼でした。夜のほうが369Mbps速いという結果です。
| 時間帯 | 下り | Ping |
|---|---|---|
| 朝 | 2,047.32Mbps | 14.22ms |
| 昼 | 1,300.27Mbps | 13.09ms |
| 夕方 | 1,626.68Mbps | 13.25ms |
| 夜 | 1,669.76Mbps | 16.91ms |
| 深夜 | 1,777.02Mbps | 13.14ms |
「夜は混雑して遅くなる」は、この回線では起きていません。最も遅い昼でも1,300Mbpsを保っています。
マンションのほうが速いという結果が出ています
住まいの種類で分けると、集合住宅のほうが速いという数字になりました。測定件数も集合住宅のほうが多く報告されています。
| 住宅の種類 | 平均下り速度 | 測定件数 |
|---|---|---|
| 集合住宅 | 1,811.28Mbps | 1,548件 |
| 戸建て住宅 | 1,739.52Mbps | 1,282件 |
投稿の内訳は、契約の実態も示しています。enひかりクロスは戸建て専用ではありません。






接続方法による差も出ています。有線が2,126.73Mbps、Wi-Fiが1,006.4Mbpsという結果でした。
Wi-Fi経由でも1Gbpsを超えています。有線でなくても速さは届きます。
対応エリアは全国に拡大中|「都市部だけ」ではなくなりました


提供エリアは、北海道から沖縄まで全国に広がっています。公式のエリア一覧には、47都道府県のうち大半の県が並びます。
2025年12月から2026年3月にかけて、順次エリアが追加されました。「10ギガは都市部だけ」という説明は、すでに古くなっています。
ただし、どの市区町村も「各一部エリア」という但し書き付きです。
市の名前があっても、住所によっては提供対象外になります。回線はNTTのフレッツ光クロスを使うため、判定はNTT側の設備状況で決まります。
申し込む前に、NTT東日本・西日本のエリア検索で自宅の住所を入れて確かめてください。住所を入力すれば、その場で判定が出ます。
集合住宅は、オーナーの承諾が必要になる場合がある
マンションやアパートには、戸建てにはない手順がひとつ加わります。マンションタイプで提供できない建物では、配管を使う承諾を取る必要があるためです。
賃貸なら管理会社かオーナー、分譲なら管理組合が相手になります。マンションタイプで提供できる建物なら、この手続きは要りません。
工事費は0円|ただし2027年に値上げの条件が公表されています


新規の工事費は、派遣・無派遣とも0円です。キャンペーン期間は「2026年現在継続中、終了日未定」と案内されています。
| 工事の内容 | 通常 | 現在 |
|---|---|---|
| 訪問工事あり | 16,500円 | 0円 |
| 無派遣(訪問なし) | 2,200円 | 0円 |
分割払いを割引で相殺する方式ではありません。翌月に解約しても、工事費の残債は発生しない仕組みです。
初期費用は事務手数料だけ。新規3,300円、転用・事業者変更2,200円
工事費が0円のいま、最初に払うのは事務手数料だけです。フレッツ光を使っていない状態からの申し込みなら3,300円になります。
フレッツ光からの転用、他社の光コラボからの事業者変更なら2,200円です。土日祝に工事を入れる場合だけ、加算工事費3,300円が別にかかります。
無派遣工事なら、工事日の2日前に10G-ONUが郵送で届きます。
2027年1月の見直し条件を、公式が数字で出しています
この安さには期限の目安があります。公式が、価格を見直す条件を具体的な数字で公表しているためです。
2027年1月1日時点でクロスの契約が12,000回線に届かない場合、2024年9月までの価格5,445円を上限として見直すと明記されています。
2026年5月時点の契約数は9,722回線。達成は微妙なラインです。






値上げが起きても、契約に縛られることはありません。最低利用期間がなく、違約金も0円のためです。
条件を先に公表している点は、むしろ判断材料が多いということです。
ドコモ光10ギガと迷うなら、判断はスマホの回線数で決まります


どちらが安いかは、家族が使うドコモのスマホの本数で決まります。境目は2回線です。
ドコモ光10ギガはタイプAの2年定期契約で月6,380円。ここからドコモ光セット割が、対象プランのスマホ1回線につき最大1,210円引かれます。
| ドコモのスマホ | ドコモ光10ギガ | enひかりクロス |
|---|---|---|
| 使っていない | 6,380円 | 4,917円 |
| 1回線 | 5,170円 | 4,917円 |
| 2回線 | 3,960円 | 4,917円 |
| 3回線 | 2,750円 | 4,917円 |
2回線を超えると、割引だけでenひかりクロスの安さを上回ります。
ただし、ドコモ光10ギガには2年の定期契約があり、更新期間以外の解約には5,500円がかかります。安さと引き換えに、やめやすさを手放す形です。






ドコモ側が有利だと分かった方は、正規窓口のGMOとくとくBBで10ギガの特典条件を見比べておくと、判断材料がそろいます。キャッシュバックの対象は、新規・転用・事業者変更で申し込む方です。
プラン変更はプロバイダのキャッシュバックの対象外です。代わりにドコモ公式のプラン変更特典が用意されており、条件が別に決まっています。
ドコモ光10ギガで本当に速くなるかどうかは、こちらで実測から判定しています。


スマホがahamoの方は、事情が変わります。ahamoはドコモ光セット割の対象外のため、ドコモ光10ギガを選んでも割引は0円のままです。
つまりahamoユーザーにとって、ドコモ光10ギガは月6,380円の据え置きです。enひかりクロスとの差は、1,463円のまま縮みません。
さらにenひかりでは、そのahamoが月110円の割引対象になります。v6プラスやXpassを指定したプランが対象です。
ahamoとセット割の関係は、こちらで整理しています。


enひかりクロスのよくある質問
公式サイトで確認できた内容に絞って、迷いやすいところをまとめました。
Q. マンションでも契約できますか
できます。料金も戸建てと同額で、実測データの投稿も半数以上が集合住宅からです。
ただしマンションタイプで提供できない建物では、オーナーや管理組合の承諾が必要になります。
Q. 1ギガのenひかりから、あとで10ギガに変えられますか
変えられます。カスタマーセンターへ品目変更を申し出る形になります。
ただしルーターの大特価キャンペーンは新規申込みが条件です。あとから変える人は、その価格を使えません。
Q. 開通したあとで、プランを変更できますか
変更できますが、2,200円の変更事務手数料がかかります。v6プラスからXpassへ、といった切り替えが対象です。
光回線のみのプランへ変える場合だけは、この手数料がかかりません。
Q. お任せISPでも「勝手に割り」は使えますか
使えません。お任せISPと光回線のみのプランは、勝手に割りの対象外と明記されています。
ahamo・povo・UQ mobileを使っている方は、v6プラスかXpassを指定するほうが月額が下がります。
Q. 手持ちの10G対応ルーターは、そのまま使えますか
クロスタイプに対応した機種であれば使えます。10GBASE-TのLANポートと、カテゴリー6a以上のLANケーブルが推奨されています。
「10G対応」と書かれていても、v6プラスやXpassのクロス対応まで満たしているかは別です。型番で照合してください。
申し込むなら新規のうちに|転用・事業者変更は特価の対象外


ここまでの内容を申し込みの行動に落とすと、ひとつだけになります。回線とルーターを、同じタイミングで頼むことです。
順番を分けると、ルーターは大特価の対象から外れます。開通後に買い足す価格との差は、最安の機種で1万円以上になります。
【申し込みのときに伝えること】
- 希望するプラン(お任せISPか、v6プラス等の指定か)
- ルーターを大特価で買うか、XG-100NEを借りるか
- ahamo・povo・UQ mobileを使っているか
- enひかり電話をつけるか(レンタル料が330円に下がる)






フォームを送信すると、2営業日以内にカスタマーセンターから確認の電話が入ります。その電話で、プランとルーターの希望をまとめて伝えてください。
プランごとの月額も、工事費が0円になる条件も、申し込みページにそのまま書かれています。読み返しながら決められます。
申込みの手順と、フォームを送ったあとにやることはこちらで確認できます。


まとめ|10ギガの壁は料金ではなく、機器の思い込みでした


enひかりクロスをためらわせていたのは、料金ではありませんでした。機器に数万円かかるという思い込みのほうです。
【申し込む前に押さえる4点】
- 戸建てはIPv6込みで比べると、10ギガのほうが月118円安い
- マンションは1ギガより月982円高い。使い方で判断する
- 10G対応ルーターは月550円で借りられる
- ルーターの大特価は新規申込みだけ。転用・事業者変更は対象外
















