ノココ








「安いから遅いのでは」。そう疑って調べ始める方は多いはずです。
ただ、enひかりは回線が遅いのではありません。速くするための設定が、月198円の別売りになっているだけです。
その設定を頼み忘れた人だけが、遅い側に回ります。
enひかりの実測は543Mbps。ドコモ光より速いという結果です


みんなのネット回線速度に投稿された直近3ヶ月の平均は、下り543.47Mbpsでした(2026年7月23日時点)。同じ時点のドコモ光は528.98Mbpsです。
同じNTTの設備を借りている光コラボ同士で並べると、位置づけがはっきりします。
| 光コラボ | 平均ダウンロード速度 |
|---|---|
| ビッグローブ光 | 569.65Mbps |
| ソフトバンク光 | 547.96Mbps |
| enひかり | 543.47Mbps |
| ドコモ光 | 528.98Mbps |
| 楽天ひかり | 318.03Mbps |
光コラボの中では上位です。「安かろう悪かろう」は数字に表れていません。
ただし、正直に添えておくことがあります。光回線全体の平均は596.1Mbpsで、enひかりはこれを下回ります。
速度ランキングでも72社中42位です。NURO光の917.57Mbps、eo光の951.13Mbpsといった独自回線には届きません。






いちばん遅い時間帯は、夜ではなく昼です
同じデータを時間帯で割ると、最も遅いのは昼の485.91Mbpsでした。夜は510.75Mbpsで、昼より速い結果が出ています。
| 時間帯 | 下り | Ping |
|---|---|---|
| 朝 | 683.85Mbps | 18.13ms |
| 昼 | 485.91Mbps | 13.93ms |
| 夕方 | 613.26Mbps | 15.55ms |
| 夜 | 510.75Mbps | 16.8ms |
| 深夜 | 639.43Mbps | 16.24ms |
「夜になると混雑して遅くなる」は、enひかりの平均では起きていません。夜の数字は、昼を25Mbpsほど上回っています。
それでも夜だけ重くなる、という声は実際に残っています。
夜だけ遅いと感じるなら、時間帯ではなく別の原因を疑ってください。
「遅い」の正体はPPPoE接続。同じenひかりでも162Mbpsまで落ちます


遅い人と速い人を分けているのは、接続方式です。同じみんそくの数字を方式ごとに割ると、差が一目で出ます。
| 接続方式 | 平均下り速度 | 測定件数 |
|---|---|---|
| IPoE(v6プラス等) | 574.67Mbps | 3,297件 |
| PPPoE(従来方式) | 162.33Mbps | 87件 |
その差はおよそ3.5倍。回線も設備も同じで、つなぎ方だけが違います。
速いか遅いかを決めているのは、回線ではなく接続方式です。






enひかりはIPv6が月198円の別売り。だから未設定の人が生まれます
多くの光回線は、IPv6の接続方式を月額料金に含めています。enひかりは含めていません。
enひかりの公式サイトには、v6プラス・transix・Xpassという3つの接続オプションが並んでいます。料金はどれも月198円です。
申し込みのときにこれを付けなかった人は、従来のPPPoE接続のまま使い続けることになります。
つまり安さの理由が、そのまま遅さの理由になっているわけです。設備ではなく、料金の組み立て方の問題と言えます。
今どちらでつながっているかは、公式ページで確かめられます
enひかりは「enひかりv4v6接続判定」というページを公開しています。開くだけで、今の接続方式が表示されます。
申し込んだつもりでも、機器の設定が終わっていなければPPPoEのままです。判定ページは、公式のv6プラス案内から辿れます。
速度を測る前に、まず接続方式を確かめてください。ここを飛ばすと、要らないルーターを買うことになります。
v6プラスは後から足すと2,200円。同時に申し込めば0円です


v6プラスの初期費用は、申し込むタイミングで変わります。enひかりと同時なら無料、契約したあとで申し込むと2,200円です。
これはenひかりが公開している重要事項説明に、東西どちらのエリアも同額として明記されています。
| 申し込むタイミング | 初期費用 | 月額 |
|---|---|---|
| enひかりと同時 | 0円 | +198円 |
| 契約したあと | 2,200円 | +198円 |
「遅い」と気づいてから申し込む人は、必ず2,200円のほうになります。
よく見かける「月198円で速くなる」という説明は、間違ってはいません。
ただし、それが当てはまるのはこれから申し込む人だけです。






198円を払っても、対応機器がなければIPoEにはなりません
v6プラスを使うには、対応した機器が必要です。NTTのホームゲートウェイを借りるか、対応ルーターを自分で用意するかの二択になります。
ホームゲートウェイのレンタルは月220円。ただしenひかり電話を契約していない場合は、月330円に上がります。
enひかりにはWi-Fiルーターのレンタルがなく、1ギガのプランでは購入が基本です。ここが自前になる点は、大手との大きな違いになります。
対応機種はメーカーごとの一覧がenひかりの公式ページに掲載されており、対応ルーターの割引販売も同じページから案内されています。
どの機種を選べばいいかは、こちらでまとめています。


v6プラスでも遅いなら、次に疑うのはWi-Fiと建物の配線です


接続方式を直しても速くならない場合、次に効いてくるのがWi-Fiです。同じデータを接続方法で割ると、2倍以上の差が出ます。
| 接続方法 | 平均下り速度 | 測定件数 |
|---|---|---|
| 有線 | 766.75Mbps | 1,435件 |
| 無線(Wi-Fi) | 354.69Mbps | 1,974件 |
その差は412Mbps。接続方式による差とほぼ同じ幅が、Wi-Fiだけで生まれています。
投稿された測定の6割近くがWi-Fi経由です。「enひかりは遅い」という声の一部は、回線ではなくここに由来しています。
速度を測るときは、一度有線でつないでください。原因の切り分けができます。
マンションでも平均492Mbps。VDSL方式だけは上限100Mbpsで直りません
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住まいの種類による差は、ほとんどありません。戸建て503.48Mbpsに対し、集合住宅は492.09Mbpsという結果でした。
「マンションだから遅い」は、平均では成立していません。差は11Mbpsほどです。
ただし例外がひとつあります。建物内の配線がVDSL方式だと、上限が100Mbpsに固定されます。
VDSL方式の建物では、v6プラスを付けても100Mbpsを超えません。
これは建物の設備によるもので、enひかり側では動かせません。
光コラボの他社に乗り換えても、上限は同じままです。先に配線方式を管理会社へ確認しておくと、無駄な手続きを避けられます。






公式は「常に70Mbpsを下回るなら連絡を」と基準を示しています


自分の速度が異常なのかどうかは、enひかり公式が基準を出しています。常に70Mbpsを下回る場合はカスタマーセンターへ相談するように、と案内されています。
裏を返せば、それを超えているなら公式の想定内ということです。公式は「実測100Mbpsは当たり前」とも掲げています。
相談先はenひかりカスタマーセンター、03-5534-9997です。10時~18時30分まで、土日祝も受け付けています。
契約前の問い合わせは0120-91-5586。窓口が分かれているだけです。
ここでひとつ訂正しておきます。「enひかりには電話サポートがない」という説明を見かけますが、事実ではありません。
ここまでの内容を、遅いと感じたときの手順に並べ直しておきます。
【遅いと感じたときの確認順】
- 公式の判定ページで、接続方式がIPoEかを確かめる
- PPPoEだったら、v6プラスと対応機器をそろえる
- 一度有線でつなぎ、Wi-Fiが原因かを切り分ける
- 常に70Mbpsを下回るなら、カスタマーセンターへ相談する
「最悪」の中身は、速度ではなくサポート対応です


「enひかり 最悪」で書かれている中身を追うと、速度の話はほとんど出てきません。集まっているのは、問い合わせたときの対応への不満です。
状況がうまく伝わらない、オペレーターの知識が十分でない。口コミサイトには、そうした声が残っています。
ここは正直にお伝えします。
設定を自分で調べられない方には、向かない回線です。手取り足取りの案内を期待すると、不満が残ります。






その代わり、enひかりには最低利用期間も違約金もありません。合わないと感じたら、そのまま抜けられます。
2年縛りの回線なら、同じ不満を抱えたまま契約期間が終わるのを待つことになります。
失敗したときの損失が小さいことが、この回線の実質的な保険です。
遅くならない申し込み方は、v6プラスを同時に頼むことだけ


ここまでの内容を申し込み時の行動に落とすと、ひとつだけになります。回線とv6プラスを同時に申し込むことです。
それだけで初期費用2,200円が消え、開通した日からIPoEで使えます。遅くなってから直すより、確実で安く済みます。
順番を変えるだけで、費用と遅さの両方を先回りできます。






申し込む前に、手持ちのルーターが対応機種かを確かめておいてください。買い直しが要るかどうかで、初期費用が変わります。
月額もオプションの条件も、申し込みページにそのまま書かれています。読み返しながら決められます。
料金や契約条件をまとめて確かめたい方は、こちらが入り口になります。


enひかりの速度でよくある質問
公式サイトで確認できた内容に絞って、迷いやすいところをまとめました。
Q. v6プラス・transix・Xpassは、どれを選べばいいですか
手持ちのルーターが対応している方式を選んでください。料金はどれも月198円で、速くなる仕組みも同じです。
v6プラスとtransix・Xpassは併用できません。どれか1つを選ぶ形になります。
Q. v6プラスにすると、今のPPPoE接続は使えなくなりますか
使えなくなる場合があります。公式の重要事項説明に、PPPoE接続や一部の機能が利用できなくなることがあると書かれています。
引き続き必要なら、パソコン側で改めて設定します。
Q. 10ギガの「enひかりクロス」なら、もっと速くなりますか
なります。みんそくの光回線速度ランキングで、enひかりクロスは平均1,903.5Mbpsの2位でした(2026年7月23日時点)。
ただし10G対応の機器が別に必要で、料金体系も1ギガとは別物です。
対応エリアや必要な機器は、こちらで確認できます。


まとめ|enひかりが遅いのではなく、速くする設定が別売りなだけ


enひかりの回線そのものは、ドコモ光と同じNTTの設備です。遅くなるかどうかは、申し込みのときの選び方で決まります。
【遅くならないための4点】
- 実測の平均は543Mbpsで、光コラボの中では上位
- 遅い人はPPPoE接続。IPoEとは3.5倍の差がある
- v6プラスは同時申込なら0円、後からだと2,200円
- 直せないのはVDSL方式の建物だけ















