動画視聴がカクカクする時の原因は?YouTubeも快適になる改善方法を解説

YouTubeやNetflixなどで動画を見ている最中に映像がカクカクしてしまい、ストレスを感じたことはありませんか?せっかくの楽しい時間が台無しになってしまいますよね。

ノココ
最近、動画を見てるといつも途中で止まったりカクカクしちゃって全然楽しめないの…

キノリ
それって結構原因があるんだよ。通信速度やスマホ・パソコンの設定、デバイスのスペックなんかが影響してることが多いんだ

ノココ
え、そんなに色々あるの?どうすれば直るのかな…

キノリ
大丈夫!原因さえわかれば、今すぐ試せる方法もたくさんあるよ。順番に見ていこう!

この記事では、動画視聴時のカクつきや途切れが起きる主な原因と、誰でもすぐに試せる具体的な改善方法を詳しく解説します。スマホとパソコン、それぞれのデバイス別の対処法もご紹介しますので、あなたの環境に合った解決策がきっと見つかるはずです。

目次

動画視聴がカクカクする主な原因

まずは、動画がカクカクしてしまう代表的な原因を理解しておきましょう。原因を正しく特定することで、適切な対処方法を選ぶことができます。

通信速度の問題

動画視聴で最も多い原因が、インターネット通信の速度不足です。YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスは、快適に視聴するために一定以上の通信速度が必要になります。

一般的に、標準画質(SD)なら3Mbps程度、高画質(HD)なら5Mbps以上、4K動画になると25Mbps以上の速度が推奨されています。自宅のWi-Fi環境や、スマホのモバイルデータ通信が遅い場合、動画の読み込みが追いつかずカクカクしてしまうのです。

特に夜間など多くの人がインターネットを利用する時間帯は、回線が混雑して速度が低下しやすくなります。また、Wi-Fiルーターから離れた場所で視聴している場合も、電波が弱くなり速度が落ちる原因になります。

デバイスのスペック不足

使用しているスマホやパソコンの性能が古い場合、動画データの処理が追いつかないことがあります。特に高画質の動画再生には、一定以上のCPU性能やメモリ容量が必要です。

購入から5年以上経過したデバイスでは、最新の動画配信サービスの要求スペックに対応しきれない可能性があります。

また、スマホやPCのメモリが不足している状態でも動画再生がスムーズにいかなくなります。バックグラウンドで多数のアプリやソフトが起動していると、動画再生に割り当てられる処理能力が減ってしまうためです。

ブラウザやアプリの不具合

YouTube視聴時に使用するブラウザや専用アプリ自体に問題があるケースも少なくありません。古いバージョンのブラウザを使い続けていると、最新の動画形式に対応できず正常に再生されないことがあります。
また、ブラウザに蓄積されたキャッシュデータが多すぎると、動作が重くなり動画再生にも影響します。拡張機能を大量にインストールしている場合も、ブラウザの処理が遅くなる要因になるので注意が必要です。

バックグラウンド通信や容量制限の影響

ノココ
スマホで動画見てると途中で止まっちゃうんだけど、これって何が原因なの?

キノリ
それ、もしかしてモバイルデータ通信の速度制限にかかってるかもしれないよ

スマホの場合、契約プランのデータ通信量を超えると速度制限がかかり、動画視聴が極端に遅くなります。また、バックグラウンドで他のアプリが自動更新やクラウド同期を行っていると、そちらに通信帯域を取られてしまい、動画視聴に十分な速度が確保できません。
パソコンでも同様に、OSの自動アップデートやクラウドストレージの同期、ウイルス対策ソフトのスキャンなどが裏で動いていると、通信速度やCPU処理能力に影響を与え、動画がカクカクする原因になります。

今すぐ試せる改善方法【スマホ・PC共通】

ここからは、スマホでもパソコンでもすぐに試せる基本的な改善方法をご紹介します。難しい設定は不要で、誰でも簡単に実践できる対処法ばかりです。

動画の画質設定を下げる

通信速度が十分でない状況では、動画の画質設定を下げることで読み込み速度を改善できます。YouTubeの場合、動画再生画面の歯車アイコンから「画質」を選択し、「自動」ではなく「480p」や「360p」など低めの設定に変更してみましょう。
画質を下げることで必要な通信速度が大幅に減少するため、カクつきが解消されることが多いです。小さな画面で視聴する場合は、画質を下げてもそれほど見た目の違いは気になりません。

アプリやブラウザを再起動する

動画アプリやブラウザを長時間起動し続けていると、メモリの使用量が増えて動作が不安定になることがあります。一度アプリやブラウザを完全に終了し、再起動するだけで問題が解決するケースも少なくありません。
スマホの場合は、ホームボタンや画面下部からのスワイプでアプリ一覧を表示し、YouTubeアプリを上にスワイプして完全終了させます。その後、再度アプリを起動してみてください。

不要なアプリやソフトを終了する

バックグラウンドで動作している不要なアプリやソフトを終了させることで、動画再生に使える処理能力と通信帯域を確保できます。

スマホでは設定から「実行中のアプリ」を確認し、使っていないアプリを終了させましょう。パソコンの場合は、タスクマネージャー(Windowsの場合はCtrl+Shift+Escで起動)を開いて、CPU使用率やメモリ使用量が高いソフトを確認し、不要なものは終了させてください。

キャッシュをクリアする

ブラウザやアプリに溜まったキャッシュデータが原因で動作が重くなっている場合があります。定期的にキャッシュを削除することで、動画再生がスムーズになることがあります。
YouTubeアプリの場合は、スマホの設定から「アプリ」→「YouTube」→「ストレージ」→「キャッシュを削除」を選択します。ブラウザでは、設定メニューから「閲覧履歴データの削除」または「キャッシュのクリア」を選択してください。ただし、キャッシュを削除するとサイトの読み込みが一時的に遅くなることがあるので注意しましょう。

スマホで動画がカクカクする時の対処法

スマホ特有の問題と、その対処方法について詳しく見ていきましょう。モバイル環境ならではの注意点があります。

モバイル通信の速度制限を確認する

ノココ
月末になるといつも動画が見られなくなるんだよね…

キノリ
それはデータ通信量の上限に達して、速度制限がかかってる可能性が高いね

モバイルデータ通信の速度制限は、スマホで動画がカクカクする最も一般的な原因の一つです。契約しているデータプランの上限を超えると、通信速度が大幅に低下し、動画視聴がほぼ不可能になります。
まずは、契約しているキャリアのアプリやマイページで今月のデータ使用量を確認しましょう。制限がかかっている場合は、データ容量を追加購入するか、Wi-Fi環境での視聴に切り替える必要があります。

Wi-Fi接続に切り替える

モバイルデータ通信の速度や制限が問題になっている場合、自宅や公共のWi-Fiに接続することで快適に動画視聴できるようになります。
Wi-Fiは一般的にモバイル通信よりも安定していて速度も速いため、高画質の動画でもスムーズに再生できます。ただし、公共Wi-Fiの場合はセキュリティに注意が必要です。重要な個人情報の入力は避け、動画視聴など一般的な利用にとどめましょう。

バックグラウンドアプリを終了する

スマホでは複数のアプリがバックグラウンドで動作し続けることが多く、これがメモリ不足や処理速度の低下を引き起こします。
iPhoneの場合はホームボタン(または画面下部からのスワイプ)を2回押してアプリ一覧を表示し、不要なアプリを上にスワイプして終了させます。Androidでは画面下部の「□」ボタンからアプリ履歴を表示し、「すべて閉じる」または個別に終了させましょう。

スマホ本体を再起動する

スマホを長時間使い続けていると、システム全体の動作が不安定になることがあります。そんな時は本体の再起動が効果的です。

電源ボタンを長押しして「再起動」を選択するだけで、メモリがリフレッシュされ、バックグラウンドで動作していた不要なプロセスも終了します。これだけで動画のカクつきが解消されることも多いので、まず試してみる価値があります。

パソコン(PC)で動画再生が重い時の改善方法

パソコンで動画視聴する際の具体的な改善策を解説します。PCならではの設定や対処法がありますので、順番に確認していきましょう。

複数のソフトやタブを閉じる

パソコンで作業しながら動画を視聴している場合、同時に多くのソフトやブラウザタブを開いているとメモリやCPUの処理能力が分散され、動画再生がカクカクする原因になります。
使用していないソフトは終了し、ブラウザも不要なタブを閉じることで、動画視聴に必要なリソースを確保できます。特にメモリを大量に消費する画像編集ソフトや動画編集ソフトなどは、動画視聴中は閉じておくことをおすすめします。

ブラウザを最新バージョンに更新する

キノリ
ブラウザのバージョンが古いと、最新の動画形式に対応できないことがあるんだよ

ノココ
え、更新しなきゃダメなの?面倒だなぁ…

キノリ
でも更新するだけで速度が改善されることもあるから、やってみる価値はあるよ!

Google ChromeやMicrosoft Edge、Firefoxなどのブラウザは定期的にアップデートされ、動画再生の最適化やセキュリティの向上が図られています。古いバージョンを使い続けていると、YouTubeなどの最新機能に対応できず、動画がスムーズに再生されないことがあります。
ブラウザの設定メニューから「バージョン情報」や「ブラウザについて」を選択し、最新バージョンかどうか確認しましょう。更新が必要な場合は、指示に従ってアップデートしてください。

ハードウェアアクセラレーションを有効にする

ハードウェアアクセラレーションとは、動画再生の処理をCPUだけでなくGPU(グラフィックプロセッサ)にも分担させる機能です。これを有効にすることで、動画再生がよりスムーズになります。
Google Chromeの場合、設定から「システム」を選択し、「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオンにします。ただし、古いパソコンやグラフィック性能が低いPCでは、逆に動作が不安定になることもあるので、問題が起きた場合はオフに戻しましょう。

メモリ使用状況を確認する

パソコンのメモリ(RAM)が不足していると、動画再生を含むすべての動作が遅くなります。

Windowsの場合、タスクマネージャーを開いて「パフォーマンス」タブからメモリ使用率を確認できます。常時80%以上使用している状態が続く場合は、メモリ不足の可能性があります。不要なソフトを終了させるか、根本的な解決としてメモリの増設を検討しても良いでしょう。

あわせて読みたい
「ドコモ光」ルーターのベストな交換方法を紹介!手順や無料で交換するにはどうすればいいか解説します  インターネットが遅いと感じた時、原因はさまざまですが、ルーターが古くなっていることが速度低下につながっている場合も少なくありません。特にドコモ光のよう...

YouTube視聴時に効果的な改善策

YouTubeで特に効果的な改善方法をいくつかご紹介します。YouTube特有の設定や機能を活用することで、より快適に動画を楽しめます。

YouTube側の設定を見直す

YouTubeには視聴環境を最適化するための様々な設定があります。再生画面の歯車アイコンから「画質」を選択し、「自動」になっている場合は手動で適切な画質を選ぶことで、通信状況に合わせた安定した再生が可能になります。
また、「再生速度」が標準(1倍速)以外になっていないかも確認してください。再生速度を変更していると、処理負荷が増えてカクつきの原因になることがあります。

再生速度を標準に戻す

動画の再生速度を1.25倍や1.5倍などに設定していると、デバイスの処理負荷が高まり、スペックが十分でない場合はカクカクすることがあります。
再生画面の設定から「再生速度」を確認し、「標準」に戻してみましょう。特に古いスマホやパソコンでは、再生速度の変更が動作に影響しやすいため注意が必要です。

ブラウザの拡張機能を無効にする

ノココ
ブラウザに色々な拡張機能入れてるんだけど、これって関係ある?

キノリ
実は拡張機能が多すぎると、ブラウザ全体の動作が重くなることがあるんだ

ブラウザに多数の拡張機能(エクステンション)をインストールしていると、バックグラウンドで常に処理が行われ、動画再生にも影響を与えることがあります。
特に広告ブロッカーやセキュリティ拡張機能は便利ですが、YouTubeの動画読み込みを妨げることもあります。一時的に拡張機能を無効にして、動画がスムーズに再生されるか確認してみましょう。問題が解決すれば、どの拡張機能が原因かを特定できます。

通信環境を根本的に改善する方法

ここまで紹介した方法で改善が見られない場合、通信環境そのものに問題がある可能性があります。より根本的な改善策を見ていきましょう。

Wi-Fiルーターの設置場所を見直す

Wi-Fiルーターの設置場所が適切でないと、電波が弱くなり通信速度が低下します。ルーターは家の中心に近い場所に設置し、床から1~2メートル程度の高さに置くのが理想的です。
また、ルーターと視聴デバイスの間に壁や障害物が多いと電波が弱まるため、できるだけ障害物のない場所を選びましょう。電子レンジや無線電話などの電波干渉を受けやすい機器からも離して設置することが重要です。

有線LAN接続に変更する

パソコンやゲーム機で動画を視聴する場合、Wi-Fiではなく有線LAN接続にすることで、通信の安定性が大幅に向上します。

LANケーブルでルーターとデバイスを直接接続すれば、無線接続特有の電波干渉や速度低下の影響を受けずに済みます。特にオンライン会議や高画質動画の視聴など、安定した通信が求められる場面では有線接続がおすすめです。

あわせて読みたい
光回線 LANケーブルのカテゴリでせっかくの速度を台無しにしてない? 光回線にしたのに、ネットが遅い!なんてことになったらガッカリですよね。 劣化したLANケーブルなどを使っていたらそんな残念なことになります。 LANケーブルと速度 LA...

インターネット回線の速度を確認する

現在の通信速度を測定することで、回線自体に問題があるかどうかを判断できます。速度測定サイト(Speedtest.netなど)を利用して、実際にどれくらいの速度が出ているか確認してみましょう。
動画視聴には下り速度が重要で、高画質動画なら最低でも5Mbps以上は欲しいところです。測定結果が極端に遅い場合は、回線事業者に問い合わせるか、プランの見直しを検討する必要があります。

回線の乗り換えを検討する

キノリ
もし今の回線が遅すぎるなら、光回線への乗り換えを考えてみるのもいいよ

ノココ
光回線?それって速いの?

キノリ
うん!光回線なら高画質動画もサクサク見られるし、家族みんなで使っても快適だよ

ADSLやモバイルWi-Fiなど、速度が遅いインターネット回線を使用している場合、光回線への乗り換えが最も効果的な解決策になります。
光回線は通信速度が速く安定しているため、4K動画の視聴やオンラインゲーム、複数デバイスでの同時利用も問題なく行えます。ドコモ光などの光回線サービスでは、高速で安定した通信環境を提供しており、快適な動画視聴が実現できます。

あわせて読みたい
ドコモ光「GMOとくとくBB」の評判は悪い?忖度なしで徹底解説! ドコモのスマホを利用している人にとって、ドコモ光はセット割を適用できるのでお得な光回線です。 光回線をドコモ光にしようと決めたものの、プロバイダをどこにしよう...

それでも直らない時の対応

これまで紹介した方法を試しても改善が見られない場合、最終手段として以下の対応を検討しましょう。

デバイスの買い替えを検討する

使用しているスマホやパソコンが古すぎる場合、どれだけ設定を見直しても限界があります。

購入から5年以上経過したデバイスでは、最新の動画形式や高画質コンテンツに対応しきれないことが多くなります。特にメモリが2GB以下のスマホや、CPUが古い世代のパソコンでは、快適な動画視聴は難しいでしょう。
新しいデバイスへの買い替えは費用がかかりますが、動画視聴だけでなくすべての動作がスムーズになり、長期的には満足度の高い投資になります。

ダウンロード視聴に切り替える

通信環境に問題があり、すぐには改善できない場合、動画をダウンロードしてオフラインで視聴する方法もあります。
YouTubeプレミアムやNetflixなどの有料プランでは、動画をダウンロード保存できる機能があります。Wi-Fi環境下で事前にダウンロードしておけば、外出先や通信状況が悪い場所でもカクつくことなく快適に視聴できます。

低画質での視聴を基本にする

どうしても環境の改善が難しい場合は、低画質での視聴を基本とするのも一つの選択肢です。画質を360pや240pに設定すれば、遅い通信速度や古いデバイスでも比較的スムーズに再生できます。
小さな画面で視聴する場合や、音声メインのコンテンツであれば、低画質でもそれほど不便は感じないはずです。状況に応じて、視聴スタイルを工夫することも大切です。

まとめ

動画視聴時のカクつきは、通信速度、デバイスのスペック、アプリやブラウザの設定など、様々な原因で発生します。まずは今すぐ試せる改善方法から実践し、それでも解決しない場合は通信環境の見直しやデバイスの買い替えを検討しましょう。

スマホとパソコン、それぞれに適した対処法を正しく理解し、段階的に問題を解決していくことが大切です。この記事で紹介した方法を順番に試していけば、きっと快適な動画視聴環境を手に入れることができるはずです。

ノココ
色々な方法があるんだね!まずは簡単なものから試してみるよ!

キノリ
そうそう!原因さえわかれば、ほとんどの問題は解決できるよ。快適に動画を楽しんでね!

目次